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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
怖かった「爪と目」。
爪と目爪と目
(2013/07/26)
藤野 可織

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話題の芥川賞受賞作品(単行本は7/26発売)。
「新潮」4月号で読みました。

父親の不倫相手である「あなた」に向かって書いている
(とは書いてないけど、「あなた」というのは呼びかける
言葉だよね?)「わたし」の一人称小説(と言っていい?)。

その人称が複雑に絡み合う文体が注目されていますけど、
そんなことは小さな問題かも。

読み始めてすぐに、「この人はうまい!」と思いました。

そりゃあ、大きな賞を取ったことに影響されて
そう思った部分もあるけれど、
文章の向こう側に作家の構築した世界が
むくむくと立ち上がってくるこの感じは
そうたびたび出会える経験ではないと思います。

藤野ワールドが、リアルに不気味に不思議な存在感で広がり、
完全に小説の中に取り込まれたような気がしたのです。
それって凄くない?
その感覚を味わえただけでも、読んでよかった。

けれど。実は、とても怖い小説なの。

実際に怖い場面も少しありますが、
それより何より怖いのは「あなた」をはじめとする
登場人物の、体温の低さ。

人として当然持つであろう気持ちの揺れとか
感情の起伏とかがない人間って怖い。
でも、たしかにそういう人はいそうだし、
いやいや、もしかしたら自分の中にもそういう部分がありそうだし。

あ〜怖っ。と思いながら、もっと読みたくなりました。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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