♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
お金と神様の話「おしかくさま」。
おしかくさまおしかくさま
(2012/11/09)
谷川 直子

商品詳細を見る


離婚後うつ病になり自殺未遂までしてしまった
40代のミナミさんは、
ふとしたきっかけで「おしかくさま」という
お金の神様を信じるおばちゃんたちと知り合い、
ばかにしながら、だんだんハマっていきます。

ミナミさんの両親、妹、姪を含め、
どこか型にはまった価値観の人たちが、
おしかくさまを通じて、お金、神様、
震災、家族などについて、
ちょっと考えてみる、というようなお話です。

著者の谷川直子さんは
高橋直子の名で競馬やファッションについての
エッセイを書いていた方で、
この作品で文藝賞を受賞しました。

ちなみに文藝賞審査員の高橋源一郎氏は
谷川さんの元夫。
そういう下世話な面でも話題になった作品です。

お金も神様も縁遠いわたしくですが、
ATMをお社とする怪しげなおしかくさまには
ちょっと親しみがわきました。
「お金が一番大事」でも「ケチと違うで」と言いながら
無邪気におしかくさまを信仰している4人の
おばちゃんが愛おしいなあ。

おしかくさまがインターネットで販売している
「無紋のおふだ」はただの四角い白い紙ですが、
1万円で購入し、持っていると
いいことがあるとされています。

ミナミさんはラスト近くで、
このおふだについて語ります
(ちょっと長いけど引用)。

「おふだは手に入れたときとは別のものに
どんどん変わってきており、
今ではただの紙切れだと言い切ることが
できなくなっていたのだ。
馬鹿げたことだと思う反面、恋愛だってこれに
似たところがあるとあたしは思ったわけで、
それまでただの他人だった人をその他大勢とは
一線を画し世界で一番大切で特別な存在だとしか
思えなくなるのが恋に落ちるということで…」

この部分でやっと私はおしかくさまに
ハマっていったミナミさんにちょっと
納得がいきました。

夫に捨てられたショックで
自分の人生の傍観者になってしまったミナミさんに
ただの白い紙がもたらした変化。
何かに踏み出すことで傷ついた心が癒えるなら、
他人にはいかにバカみたいに見えようと
そこに宗教の意味があるのかな、と
宗教は苦手なんだけれど、
ちょっと肯定してみたくなりました。

高橋氏は「別れた妻に優しい」と評判らしいのですが、
ほんとに才能があると思えるから
後押ししているんだと証明できた一冊だと思います。


スポンサーサイト

テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/625-5ffa01b4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)