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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『ルドヴィカがいる』
ルドヴィカがいるルドヴィカがいる
(2013/03/13)
平山 瑞穂

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『僕の心の埋まらない空洞』で、ぐぐっと惹かれた
平山瑞穂さんの本をもっと読んでみたくなりまして、
今年の春に出たものをまずは読了。



主人公は40代独身男の売れない小説家です。

連載はなく、唯一抱える書き下ろしの執筆もはかどらず、
かといって編集者が尻を叩いてくれるほどの
熱意を持ってくれてるわけでもなく、

副業?にしている女性週刊誌のライターで
どうにか糊口を凌いでいるのですが、あるとき
「鍵盤王子」の異名を持つ美形ピアニストの
インタビュー取材がきっかけで、彼の別荘に
招かれることになります。

北軽井沢の森の中、老いた執事と、いわくありげな
ピアニストの姉に出会い、小説家と同行者の若い恋人は
不可思議な事件に巻き込まれていきます。

今回の道行きを、難航する書き下ろし作品の
ネタに生かそうとするうちに小説家はどんどん筆が乗り、
いつしか作品世界と現実がオーバーラップしてゆく。

ううむ、劇中劇としての作品設定はどこか
昨年ヒットの『二流小説家』を思い出させますが。

小説家は、作品世界と自分の置かれた現実を
並行させながら、自らの小説技法論を語るのですが
これがとっても興味深い。売れっ子作家の安い文体を
批判しつつ、自作についてはいくつもの禁忌を設ける
こだわりと創作姿勢を熱く語るのです。たとえ売れなくとも
そこに彼の小説家としての矜持がある。

さすがファンタジーノベル大賞を獲った方でして。
森見登美彦さん、小田雅久仁さんと、同賞が輩出する
方々と同様、素晴らしい感性と筆致なのです。

そんなワケで、今とってもマイブームの作家さんに
なりつつあるのですが、今作を読み終えての感想は
ミステリーとしては、もひとつヤマを作って欲しかったかな。

書かれるテーマが吉田修一さんばりに
多岐にわたっているのもちょっと気になってるところで、
その才能が結実する場はどこにあるのかと。

デビュー作から順に追って読み倒したいと
考えてるところなのです。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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