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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『王国』
王国王国
(2011/10/14)
中村 文則

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『掏摸』の姉妹編として、一昨年出されたものです。
来月の読書会で取り上げる中村さんの作品を
推薦者としていくつか読んでおこうかなと思いまして。

『掏摸』の主人公がその後どうなったかが、
途中でわかる記述もあるのですが、
本作の主人公は施設育ちの身寄りなき美女です。

美人局まがいの罠に指定されたターゲットを陥れ、
相手を脅す弱みを作り出すのが彼女の仕事。
すなわち、ヤバイ組織の下で出来高制の仕事を受け負う
フリーランスのスパイなのです。

どこが姉妹編なのかというと、前作でも君臨した
木崎なる「神」または「悪魔」が、物語の核を
握ってるっていうこと。

中村さんは、二作を通じて聖書をベースにした世界を
作り上げていまして、その中で人の生き死にを
自分の設計どおりに弄ぶ絶対的な存在を
描こうとしています。

で、結論から言っちゃうと『掏摸』はそれが
成功してるんですが、こちらはちとムリがあったかなと。

観念的なテーマを机上でとことん構築して
書かれる方だと思うのですが、高級娼婦もどきのスパイ
という設定が、ちょっとスベった気がします。

もともと「組織」なるものの実体は明かされずに
支配の構図に意味を置いた小説なので、
そのリアリティのなさをどう納得させていくかって点で、
掏摸というのは技術面のディテールが面白かったのですが、
娼婦まがいの方は、まずそっちがクリアできてないかなと。

才能はある方だと思うので、他の作品もあれこれ見たい。
次はデビュー作を読もうと思います。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

『掏摸』読了後にこちらも読みました。
『掏摸』の主人公のその後も知りたかったので。

『掏摸』より面白かったかな。こちらの方がドラマ性がある分。
謎の組織のために働く高級娼婦、というのもリアリティがなさそうでいて、でも読んでいるときはそういうのもありかな、という感じで読めました。

読書会前にあんまり語っちゃうのもなんですね。
[2013/07/18 14:11] URL | アビイ #EECaoQqg [ 編集 ]


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