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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『夜に生きる』
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
(2013/03/08)
デニス・ルヘイン

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昨年読んだ『運命の日』の続編にあたる本作品。
いやいやいや・・・・

んも、むっちゃ面白い!!!
 
前作も素晴らしかったけど、あちらは大長編で読み難さもややあった。
これは前作を凌ぐおもしろさかも。
 

ときは1920-30年代。

前作は1910年代末の、ボストン市警ストライキを核とした小説でした。
汚職にまみれた警察幹部を父に持つ、同じく市警勤務のダニーが
三人兄弟の長男でありながら父に背き、仲間を解放すべく
ストライキの首謀者になってゆく。

今作は、前回は地味な扱いだった三男坊のジョーが主人公です。
しかし前作を読まずとも単独で成り立つ小説なので、十二分に楽しめます。
ダニーは登場しませんが、警察を辞職したあとハリウッドに行き
スタントマン兼脚本家となるという「その後」も知らされています。

で、兄らとは違って出来の悪いジョー。
やはり威圧的な父とうまくいかず、悪い仲間とつるんでチンピラとなり、
悪い男の情婦に恋したことがきっかけで、悪の道にのめり込んでしまいます。
刑務所で臭いメシを食いながら、しかし権力者の庇護に恵まれて、
出所後は大成功してゆく。

生来の頭の良さと反射神経の良さで、ジョーは時流を見事に読み、
禁酒法のもとでラム酒を密造し、同法がなくなると踏めば
葉巻をつくり、カジノをつくろうとする。

ボストンから南部へ、さらにはキューバへと流れながら、
新旧のギャング抗争に巻き込まれ、海に沈められそうになっても
闘いを勝ち抜き、ジョーは押しも押されぬギャング王子になっていく。

しかし、悪行を重ねて得た金で貧しい人々の雇用を創出し
衣食住を賄い、キューバの少年たちに野球場と道具を与える。

悪とは何ぞや、善とは。

そう、クライム・ノワールの典型といえるギャング小説なんです。
そんな悪の道にジョーを駆り立てたものは、愛。

惚れた女がきっかけで、ジョーは見境なく相手に切り込んでいく。
何人非情な殺しを重ねても、自分の愛すべき女を守りぬく。
一途でピュアで、肉欲に溺れた愛のないセックスなどしない。

そこは長兄ダニーとまったく同じで、愛が全ての原動力です。
それは仮面夫婦の父母のもと、愛なき家庭に育ったゆえの反動かもしれないが。

うむ、いい男でしょー。ほんと、読者のツボを押さえてる。

ウイットに飛んだ会話や、激動の時代の歴史的背景も踏まえながら
作者はあらゆる要素を絡ませて完成度を高めています。

ほんっとーに上手い人だなあ。
もうすぐにも映画で観たいと思ったら、話は決まってんだそうです。楽しみ。

てことで、洋もの大当たりの中でも、
これまたベストに挙げてしまえ!な作品でございます。

 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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