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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『憲法はむずかしくない』
憲法はむずかしくない (ちくまプリマー新書)憲法はむずかしくない (ちくまプリマー新書)
(2005/11)
池上 彰

商品詳細を見る

 
憲法改正の是非論かまびすしい昨今ですが、
恥ずかしながら、ちっとも問題の中身がわかっていないので
こっそり憲法のことを勉強しようと思って選んだ1冊です。

「子ども向け」に書かれたものってことで、
無知なおばちゃんの入門書として最適な、大変よい本でした。
  

 
これは、池上さんが週刊こどもニュースのような語り口で
日本国憲法の生まれた背景と、世界情勢の変化に伴い
時代にそぐわぬとされてきている課題、護憲派と改憲派の論点などを 
大変わかりやすく中立的な立場で解説してくれている本なのです。

2005年の刊行ですが、憲法はまだ変わってないので
内容的には古くありません。

敗戦によって新たに作られた今の憲法は、そもそも日本人案では
明治憲法と大して変わらず、天皇の統治権が変わらないものだったそう。
その草案が毎日新聞にすっぱ抜かれてマッカーサーが激怒し、
国民主権の憲法に生まれ変わったということです。
日本国民に言論の自由を与え、自立の道を促したのはアメリカでした。

そしてもちろん九条の「戦争の放棄」。
しかし次にある「戦力を保持しない」の解釈をどうとらえるか、が
戦後史の中で論点となり、時代に求められて現在の自衛隊が生まれていきます。

さらには国際協力という名のもとに行われた湾岸戦争など戦地への自衛隊派遣、
近隣諸国からの軍事的脅威に対する防衛、などの観点から
憲法と自衛隊の実情が合わなくなってきているのだ、ということが
整理されていてなるほどなるほど、とよく理解できました。

これらの背景を踏まえて、国会でどのような問題が取り上げられてきたか
改憲派の主張と護憲派の主張、あるいは第三の道として
憲法を変えずにその下に違う法律をつくる、というような方法論が
第九条を中心として語られてゆきます。

池上さんはどちらの支持も明確にしていない。
ただ読者には、これらを踏まえてどう考えるかと投げかけます。
さらに、もっと詳しく知りたい人のために、いろんな観点から
憲法を論じた書物をたくさん紹介してくれています。

憲法改正に関わる96条の条件を緩和しようという動きもまた
ひじょうに重要な意味を持つものですが、あらためて
その必要性をじっくり考えさせてくれるきっかけとなりました。

しかし実際には、96条を変えるためには衆参両院で2/3の賛成と
その後に国民投票をしないといけないんですよね。

国民投票というのは定義が曖昧で、何をもって「過半数」とするのかが
決まっていないとのこと。我が国の憲法は簡単には変えられないのですね。

余談ながら、今の憲法は、一般人にもわかりやすくするために
作家・山本有三の手を借りて、ひらがな混じりの文体を作成したとのこと。ふううん。

池澤夏樹さんも面白い切り口で、若者向けの本を書かれてるそうなので
もちょっと他の資料も読みたいと思ってます。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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