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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『コリーニ事件』
コリーニ事件コリーニ事件
(2013/04/11)
フェルディナント・フォン・シーラッハ

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がんがん読んどります。
なぜこんなに読んでるかというと・・・図書館での大量の予約本が
次から次へと届いているから~。。

しかし、これまた予約多数の話題本。
ドイツの法廷ミステリ小説です。
 
ネタバレにならないよう、心して書きます。
 

 
事件はとある高級ホテルの一室で起こります。
87歳の大実業家ハンス・マイヤーが、新聞記者を装う犯人を
部屋に招き入れたところ、いきなり惨殺されてしまうのです。

犯人は狙撃しただけでは飽き足らず、遺体の顔を何度も何度も踏み潰し、
逃げも隠れもせず、そのままホテルのロビーで警察の到着を待って、
あっさりと逮捕されます。

その正体は、自動車工として定年まで勤め上げた67歳の実直な男、コリーニ。
マイヤーとは初対面で、それまでの人生に二人の接点はありません。
それなのにコリーニは固く口を閉ざし、決して殺害の動機を語ろうとはしないのです。

そんなコリーニの国選弁護人となったのが、新米弁護士のライネン。
実は、彼自身は子どもの頃、マイヤー家に親しんだ思い出がある。
被害者のマイヤーは、昔事故で亡くなった同い年の友達の祖父でした。

そのことに気づかず、ライネンは意気揚々と、刑事弁護士としての初仕事を
引き受けてしまうのですが、接見してもコリーニは何も語らず、無駄に時間が過ぎていく。

対する遣り手の大物弁護士に取り込まれ、このまま審理が過ぎていこうかというとき、
ライネンはある出来事をきっかけに、殺害の動機に思い至り、
足を使って過去の膨大な資料を調べ、事件の真実に近づいていくのです。

・・・・

作家自身が刑事弁護士とのことで、ドイツでの刑事裁判のあり方が
どのようなものか、とてもわかりやすく描かれています。

長編とはいえ、行間に余裕のある薄い本で、登場人物も物語の経過も
いたってシンプルな法廷小説です。
しかし無駄のない筆運びに物足りなさを覚えることなく、
ぐんぐんと読み進んでしまいます。

後半で一気に物語は展開し、法定で事実のすべてが明らかにされると
コリーニの態度は軟化して、ついに殺害の意図が明らかにされます。

そしてそして。

ええっと驚かされる結末。
こんなふうにシャッターが下ろされるのか、という脱力。

背景には、ドイツならではの歴史があり、国民感情がある。
なおかつ、ドイツの法律に絡む仕掛けがある。

しかしその辺の事情に疎くても、なるほどと唸らされる
緻密に計算され、整理された、非情なまでのミステリ小説です。

うーん。ドイツも面白いわ。
 
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テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

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