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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
西さんの書く女性はすてき、「ふくわらい」。
ふくわらいふくわらい
(2012/08/07)
西 加奈子

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前回の直木賞を惜しいところで逃した作品。
西さんの小説は、いつもすてきな女性が
出てくるんだけれど、
今回の「鳴木戸定」さんもとてもいい。

紀行作家の父に「マルキ・ド・サド」をもじって
名付けられた定さんは、25歳の書籍編集者。
幼い頃に母を亡くし、父と一緒に世界をめぐって
育った定さんは、かなり特異な経験を重ねて
大人になります。

母と過ごした幼少時代、
一人遊びの「ふくわらい」に没頭しました。
大人になっても、人の顔を見ると
心の中で目や鼻の位置を変える想像をしてしまいます。

定さんは、「わかる」ということに慎重です。

ヘレン・ケラーが井戸の水を手に受けて
ものには名前があるとわかって雷に打たれたようになる
あの感動的なシーンのように、
定さんは「わかる」のです。

文字が固まって言葉になると知っていたく感心したり、
人の顔は立体だということに気がつき感銘を受けたり。

それは人からはちょっと変に見えるらしく、
定さんは人付き合いが苦手です。
タメ口で話す相手は幼い頃から一緒に過ごした
乳母の悦子さんだけ。
親しい友人も恋人も一度もいたことがありません。

そういうちょっと変わった存在の彼女が
さらに変わり者の作家たちを相手に
誠実に仕事をしながら、本人も周囲も
少し大人になる、まあ、言ってみれば
ビルドゥングスロマンです。

西さんは「見た目」と「中身」にこだわっています。
定さんが心の中のふくわらいで人の顔を
自由自在に変えてしまうこと。
一見お嬢様風な貞さんの体に秘密があること。
目の不自由な登場人物がたくさんいること、など。

「きりこについて」のきりこ、
「漁港の肉子ちゃん」の肉子ちゃん、
「ふくわらい」の定さんと
西さんの書く女性たちはほんとにみんなすてきです。
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