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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『最後のウィネベーゴ 』
最後のウィネベーゴ (河出文庫)最後のウィネベーゴ (河出文庫)
(2013/02/05)
コニー・ウィリス

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Wikiには、アメリカの女流作家コニー・ウィリスは
「1980年代から1990年代における最も優れたSF作家の一人」
とありますが、SFが不得手な私は読むのが初めてです。

2006年に大森望さんの訳でハードカバーが出され、今回1篇が追加されて
文庫化された短編集ですが、もともとは1993年の作品からチョイスされたものらしい。
しかし、SF不得手なワタクシも、なかなか楽しめる本でした。

なぜならば、
 
 
 
SFという仕掛けを用意しているけれど、どれも社会をシニカルに
小気味よく風刺した小説だったから。

巻頭の「女王様でも」は女性の月経をテーマに解放派 VS 保守派が争う
フェミニズムを皮肉るもので、「タイムアウト」は日常に疲れた
主婦が不倫に傾くかも?なタイムパラドックスもの。
「スパイス・ボグロム」はコミュニケーションの行き違いを
揶揄したラブコメディ。

などなど、それぞれヒネリの効いた小説ばかりです。
そして表題作は、環境破壊により地球上から犬が絶滅してしまう
近未来小説で、科学が進みすぎた世の住みにくさと悲哀を描きます。

が、物語の重要な道具となっているカメラが
デジタルでなくフィルム、というね。

私がちょっと昔のSFを苦手とするのは、作家の頭脳を超えた
現実の進化が、物語を陳腐化させてしまうことなんですが。
ファンタジーならおっけーなのに、SFはやはり書かれた
その時が旬で、鰯のようにアシが早いと思ってしまうのです。

SFファンは、そんな些細なことじゃなく、
もっと深い視点を持ってるんだろうけどね。

まあそれを差っ引いても、この小説が主題に掲げるものは
大変興味深いので、いま読んでも十分面白いと思います。

単行本のカバー絵はリアルな犬の絵ですが、
文庫はPOPなわんこたちの線画です。
20年の時を経て、今なお新鮮に読める作品です。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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