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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『赤猫異聞』
赤猫異聞赤猫異聞
(2012/08/30)
浅田 次郎

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昨夏に刊行された、浅田次郎大センセイのご本です。

大センセイっていうか、
 

 
もはや現代の「小説の神様」とワタクシは思います。

たとえば「創造力」「構成力」「表現力」「調査力」
とか、いろんな項目ごとに5点満点で評価するとしたら、

いずれの項目もほぼ満点がついてしまうであろう
オールマイティな作家だと、読むたびに思うのです。

「赤猫」とは江戸の大火事を指します。
いや、火事そのものではなく、火の手が迫り、
牢人が延焼によって蒸し焼きにされるのを防ぐために
一時的に縄を解く「解き放ち」のことを指す符牒なのだそうです。

「火事と喧嘩は江戸の華」といいますが、赤猫はン十年に一度あるかないか。

この物語は、明治元年の大火事に際し、華の中の華として起こった
伝馬町牢屋敷(今の日本橋と神田の間あたり)の「解き放ち」を、
その八年後に関係者が振り返る、という形で語られます。

関係者とは、まず下っ端の牢屋の番人。
同心という名をいただいても、不浄役人の地位はどん底です。
上役だって一代限りといいながら、なり手がなくて代々引き継いでいる。
新政府のもとで、ますます不安定な立場にあった若者が、
その後市ヶ谷監獄に職を得た身で、当時を振り返ります。

受刑者のうち、最後まで解放されなかった重罪人は3人。
お偉い方の陰謀で、実際の罪より重い咎を課せられた男女ふたりと
高い身分でありながら粛正ひと筋の確信犯として「辻斬り」の罪を負うお侍さま。

彼らもまた大火を生き延びて、
三者三様の劇的なその後の生き様を語り、

大火事のどさくさで彼らの命をどう転がすこともできた
牢屋敷の鍵を預かる番人が、大騒動の真実を明かす。

という、
なんともドラマチックで情に訴える話ざんすのよ。

三人の人間としての器を見抜き、若き命を救って後の世に送り出す
地味なおっさんがなんとも粋でねえ~。

いや~うめぇな~チクショー(´;ω;`)

と、すっかり手の内にはまって
ヤられてしまう作品なのでございます。

ちなみに伝馬町牢屋敷の跡地は公園になっているようです。→ ココ
GWのどこか、いいお天気の日に、下町ウォーキングをしてみようかと。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント
してやられる快感
はいはい、この本は去年読みましたですよ。
感想を書きこもうと思いつつ、そのままになっておりました。

次郎先生は、ホント、手練ですね(手足れとも書くのね、しらなかった)。
ここで泣いたら作者の思うツボだ、と思いつつ、うっと来てしまったりする。

この本は、とにかく男はいい男、そして女がいい女ですね〜。
これが江戸の男と女かなあ。

次郎先生の本では「きんぴか」が好きだけど、これもけっこういいです。
(って、読んでない作品が多いんだけど)
[2013/04/24 13:47] URL | アビイ #EECaoQqg [ 編集 ]

またしても一致♪
アビィさま
全く本の趣味が合わないなんちって、
近ごろ意見の一致が多いでございますね(^o^)
ワタクシはこれを浅田大センセイの、まんまとチクショーな一冊に分類しました。
[2013/04/25 23:10] URL | ままりん #- [ 編集 ]


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