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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
作者の眼差しが優しい「黄金の少年、エメラルドの少女」。
黄金の少年、エメラルドの少女黄金の少年、エメラルドの少女
(2012/07/07)
イーユン リー

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昨年、私のベストだった「さすらう者たち」の作家
イーユン・リーの短編集です。
図書館に予約を入れてから半年あまり。
やっと読めた(ため息)。

タイトルの「黄金の少年、エメラルドの少女」、
中国語で「金童玉女」は
お似合いのカップルのことだそうです。

父親を知らずに育った男性と、
幼いときに母親を亡くした女性、
二人を結婚させようとする男性の母親のお話。

本音を決して語らない3人が
それぞれの気持ちを胸の奥に秘めつつ、
思いやりをたくさん抱えて
表面的にはとてもクールに
新しい関係に入ってくことを決めるまでの
不思議な味わいの一編です。

私が一番好きだった「優しさ」という短編は
誰とも親しい関係を結ぼうとせずに生きてきた
中年女性末言(もーやん)が過去を振り返るお話。

ディケンズを読み聞かせてくれた女教授は
彼女の人生の師であり、反面教師でもあります。

「愛は人に借りを負わせるの」
「最初からそんなものは負わないのが一番よ」と言い、
「人の運命は、何を持っているかよりも
何を持つことができないかで決まる」とも教えます。

彼女を産んでからずっと精神を病んでいた母、
無理にでも彼女の心を開かせようとする軍隊時代の上官、
一緒に軍隊生活を送った同年代の少女たち。

たくさんの人に囲まれているときも、
とてもとても一人ぼっちで、
それも、敢えて選んで一人ぼっちで
心に壁を作りながら、末言はすごく優しく生きています。

現代中国を舞台に、徹底的な孤独と優しさを
静かに、ふくよかに、凛として描いた
ため息ばかりの短編集でした。

イーユン・リーはやっぱりすてきです。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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