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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『身の上話』
身の上話身の上話
(2009/07/18)
佐藤 正午

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ちょっと前までNHKの火曜のドラマでやってた
「書店員ミチルの身の上話」が
回を追うごとに引き込まれるおもしろさで、
その原作を読んでみたくなりました。
 

 
ドラマは原作にわりと忠実だったようで、
小説でも、後にミチルの夫となる香月の独白スタイルで
ミチルから伝え聞いた話が読者に知らされてゆきます。

大都市から新幹線で一時間ほど離れたところにある
海沿いの街で生まれ育ち、地元商店街の書店員だったミチル。

ある日、昼休みに歯医者に行くと言って店を離れ、
ついでに買ってきてと同僚や先輩に頼まれて宝くじを購入した
その足で、不倫相手の出版社営業マンといっしょに
東京行きの飛行機に乗ってしまう。

何のあてもなく、ふらりと角を曲がるように
ミチルの人生は、そこで大きく方向を変えてしまいます。
買った宝くじの中に2億円の当選券があり、
逃げる彼女の周囲には、故郷の人間関係が絡みつく。
そして、どんどん行き詰まりの人生を生きることになるのです。

このミチルという、何ともとらえどころのない
ただ吹かれる風に身を任せるだけの、主体性のない女の子を
ドラマでは戸田恵梨香ちゃんが、実に頼りなげに演じていました。

また、ミチルの後輩の粘着気質の男、竹井も高良健吾くんが
実にゾッとする演技で見事に体現してました。

さらに終盤までナレーションでしか登場しない謎の夫を
大森南朋さんが、淡々と声で演じていたのですが、
小説では、微に入り細に入り、人間描写が細かくて
実に臨場感あふれる筆致で、現実離れした、それでいて
誰にも有り得そうな話が展開されて、唸らされたのでした。

が、正直いうと9回のドラマでは、夫そのひとを描ききれず、
駆け足で終わってしまった感があったので、原作を読んで
すっきりとさせたい気持ちもありました。

なるほどなるほど。夫の香月もまた、心に多くの襞を抱えたひとで、
最終章で行き着く先がすべて納得できるものでした。

とにかく面白い。
筋立てを知らない人なら、もっとスリルが味わえて
よりいっそう楽しめると思います。

おすすめでございます。
 

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

早速読まれたんですね。

私はずいぶん前に読んだので、逆にこういう話だったかな?とドラマを観ながら思っていました。 ドラマは原作にない設定やキャラもたくさんあったのですが、登場人物だけじゃなくまわりの人達の生活や人生も丁寧に描かれていたのとキャストが良いこともあって、最終回の駆け足具合を除いては、十分楽しめました。(まあ、ドラマだと最後まとめないといけないですからね~。)

佐藤正午さんは、ミステリー作家というわけではないので、こういう本を書かれたのが意外でした。細部はほとんど忘れてしまったけど、最後の方で、「えっ、これはこういうお話なんだ・・・」と驚いたことだけは覚えてます。

[2013/03/26 12:36] URL | ヴェス #- [ 編集 ]


ドラマは、ちょこちょこと設定を変えてあったし、焦点の当て方も違ってるとこが
あったけど、全体的に登場人物のキャラと俳優はとてもマッチしてたなと
改めて思いました。
高良くんは、いいヒトよりも、こういうクセのある役をやってほしいね~。

佐藤正午さん、実はほかに読んでないのです。
しかし上手い方なので、他のも読んでみたくなりました。
[2013/03/26 13:27] URL | ままりん #- [ 編集 ]


ままりんさんほどの読書家が意外な感じです。

一時熱につかれたように読んでたことがあります。デビュー作の「永遠の1/2」はエンターテイメントしてましたが、以降は恋愛や心の機微を描いているのに基本ハードボイルドな作風の不思議な作家さんです。「王様の結婚」というちょっとエロな短編が好きでした。少し前だと「JUMP」という本が身の上話の路線でしょうか。また、読み直してみよう。

高良くんは、さわやか青年とかの役よりも一癖も二癖もあるような役がピッタリです。
(一度生で観たことがあるのですが、挙動不審な感じ?でした)


[2013/03/28 12:45] URL | ヴェス #- [ 編集 ]


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