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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
復刊に期待「世界が生まれた朝に」。


著:エマニュエル・ドンガラ  訳:高野秀行
版元:小学館  1996年


辺境ノンフィクション作家・高野秀行さんを検索していたら
彼の訳した本があることを発見。
その本のことを調べたら「アフリカ版 百年の孤独」という
フレーズに行き当たり、私の生涯ベストである
「百年の孤独」にたとえられるほどの小説を
読まないわけにはいかないわ、と息巻きました。


暴走して読書会の課題本候補にあげたところ、
絶版であることがわかり、皆さまにご迷惑をかけたことは
ご存じの通りです。ごめんなさい。

さて、「世界が始まる朝に」。

マンクンクは青緑色の目と、〈力〉に挑む者という
運命を背負い、コンゴのある村に生まれます。
狩人として、鍛冶師として腕を磨いた後、
薬草に通じた治療師となり、
古い因習や言い伝えに支配されているコンゴの村の
社会にしだいに疑問をもちつようになります。

そこへ白人が文明を携えてやってきて、
植民地として過酷な労働と税を課し、村を支配してしまいます。
マンクンクは村を飛び出し、
町へ出て機関士となり機械の力を操る英雄に。

その後、独立戦争や近代化を経て
アフリカが劇的に変わっていく中で、
年老いていくマンクンクは
最期まで科学的なことと霊的なことの間をつなぐもの、
物事の後ろにある何ものかを探し求めて生きていきます。

読み書きも知らないマンクンクが
種族の知恵の上に、経験と実践を積み重ねて得た
人間としての深い〈知〉と〈力〉。
アフリカの物語を超えた、人間の物語を
マンクンクの一生の上に描いて見せてくれた
エマニュエル・ドンガラに感謝の一冊です。

ただし、そこはやっぱりプロの翻訳家ではない
高野さんの訳文はときに意味不明な部分もあり、
誤植もいくつか目について、
絶版は大変残念ですが、新訳で復刊という日がくると
いいなあと思いながら読みました。

課題本にして語り合うよりは、一人で味わって
心の本棚に並べたくなるタイプの小説だったので
結果オーライだったかな、と思います
(負け惜しみじゃない!)。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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