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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
旅に出たくなる短編集「犬とハモニカ」。
犬とハモニカ犬とハモニカ
(2012/09/28)
江國 香織

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2004年から11年の間にいろんな場所で発表された
江國さんの短編6編を収録した1冊。

ソファーに横になり、
とろとろとまどろみながら過ごす休日午後の読み物、
みたいなイメージ通りの短編集でした。

選んでまとめてみたら、みんな「旅」のお話だったと
江國さんがどこかで語っていましたが、
たしかに、旅に出たくなりましたよ。

優れた短編集に贈られる「川端康成文学賞」受賞作。
ポルトガル人ゲイカップルの休暇の話から
「源氏物語」の夕顔の巻の現代語訳まで入っていて
バラエティ豊かです。

表題作は国際空港の到着ロビーで
偶然行き交う人々の情景を描いています。

外国に嫁いだ娘の家から戻った老婦人、
あまり日本の知識のないまま留学生として
やってきたスウェーデン青年、
引越しのようにたくさんの荷物に加え
大きな犬まで飛行機に乗せてきたにぎやか大家族、
離婚を言い出している妻と娘を迎えにきた中年男…。

何か事件が起こるわけではなく、
ただすれ違う人々それぞれの視点に
ぱっぱっと切り替えながら状況が語られます。

短編の魅力の一つである「切り取り方」が絶妙。
小石をコトンと心の中に置かれたような印象を残します。

江國さんは、
こうすればよかった、とか、
こうすべきじゃなかった、とか
もうだめだよね、とか言いません。
そこが好きです。

すごくすごく愛し合っている瞬間にも
人はやっぱりちょっと孤独だし、
ふとふれ合って時間を共有することはできても
それはそれだけのこと、ということを
肯定的に、ただそこに置いといてくれるのです。

江國さんの本を読むと、
心のどこかが軽くなります。
花粉症の憂鬱な時期に、
旅に出たいなあと思わせてくれる本は貴重です。

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テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

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「犬とハモニカ」江國香織

絶賛された受賞作に、著者の最新最高の作品を合わせた花束のような短編集!空港の国際線到着ロビーを舞台に、渦のように生まれるドラマを、軽やかにすくい取り、「人生の意味を感得させる」、「偶然のぬくもりがながく心に残る」などと絶賛された、川端賞受賞作。恋の始まりと終わり、その思いがけなさを鮮やかに描く「寝室」など、美しい文章で、なつかしく色濃い時間を切り取る魅惑の6篇。 川端康成文学賞を受賞した表...
[2014/04/25 13:47] 粋な提案