文庫版を読んだ! 久しぶりに読みました、伊坂幸太郎。
相変わらず、引っ張り込むよなあ、と思いながら。
今回、「ありゃ?」と思ったことが一つあります。
伊坂さんの小説って、悪者、悪役、敵役に優しいのに、
この作品では、悪いヤツに情けをかけてないなあということ。
ファンタジーだから、わかりやすく図式化したかったのでしょうか。
この後の作品を読んでいないので、
幸太郎が変わってしまったのか、変わっていないのかが気になります。
下敷きになっているっぽい古典名作をこの夏読みました。
幸太郎さんは、古典のどぎつさ、あざとさをきれいに拭い取り、
洗練された作品に仕上げているお手並みは素晴らしい。
でも、あのギザギザ、ひりひりした読後感は、
さらさら伊坂ワールドより心にひっかかって残っています。
[2015/11/05 16:40]
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