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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
安部龍太郎「等伯」
等伯 〈上〉等伯 〈上〉
(2012/09/15)
安部 龍太郎

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やっと読了。
直木賞をとったから読んだわけじゃなくて、その前から読みたいと思っていたのが、
ちょうど受賞後に読み始めるタイミングになってしまったのです。
この人は昔、「彷徨える帝」を読んだなあ。
あの本も直木賞候補になったそうで、私ってまるで流行りものに弱い奴みたい?

※以下、文中、本の内容について書いている部分があります。
実在の人物についての話なので、ネタばらしには当たらないと思いますが、
これから本書を読む方、ご了承ください。
 

 
等伯に対しては、七尾から出てきて狩野派に対抗する長谷川派を起こした一匹狼の変わり者、
というイメージを持っていましたが、そんな人も、時代の荒波(等伯は1539-1630)と
無関係ではいられなかったのね。
そして、この時代の人たちは、宗教がすごく身近にあったのね。
などと思いつつ読むうち。

この後、信長が暗殺されて、世が乱れて、等伯は京から逃げ出すのよね~
出来の良かった息子が、若くして死んじゃうのよね~
って、あら、私、等伯のこと、よく知ってるわね。
なんで? なんか等伯の人生、一度読んだことがあるかも?

と思って調べたら、ああそうだった、何年か前に「松林図屏風」という本を読んだのでした。
萩耿介作。2008年、第2回日経小説大賞受賞。
この「等伯」は2011年、日経新聞連載。
だからどうした、というわけではありませんが。

で、「等伯」
読みやすいです。おもしろいと言っていいでしょう。
等伯を知らない人でも、楽しめると思います。
とにかく。悪い奴はあくまで憎たらしく、いいもんはあくまでいい人。
悪い奴も改心すると、いい人になっちゃう。

長谷川派との対立のため、狩野永徳は卑怯でやなヤツになってるし。
等伯は、普通の人っぽくて、普通に成長していくし。
夫婦の愛情、親子の関係も感動的に書かれているし。
妻は(2回結婚しているんだけど)2人ともよくできているし。
よくできた映画を見てるみたい。

狩野派の永徳、等伯の息子の久蔵ともに下巻で急死、
等伯自身も(この本では書かれていませんが)最後に江戸へ旅立ったものの、
江戸に着いた直後に死んだそうで、そのへんは事実は小説よりも何とやら。

久蔵はもっと生きていたらどんな素晴らしい作品を残したか、と言われているようです。
京都智積院に長谷川派の障壁画があるのですが、これのことが出てこないなあ、と思ったら、
祥雲禅寺が徳川の時代になって智積院となったのだそうです。
作中で細かく語られていますが、素晴らしいです。国宝です。

松林図屏風は東博にあって、時々国宝室で公開されます。
国宝室にこれ1点だけ展示されるので、ラッキーにもほかに人がいなかったりすると、
すごくいいですよ。
松の枝の間を渡る風の音が聞こえてきます。
…調べたら、1月に展示されていたようです。
 
等伯 〈下〉等伯 〈下〉
(2012/09/15)
安部 龍太郎

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