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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『展覧会いまだ準備中』
展覧会いまだ準備中展覧会いまだ準備中
(2012/12/18)
山本 幸久

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久々の山本幸久さん。
さらさらと読みやすく、それでいて
押し付けがましさなく、するすると染み入るお話の多い方です。

今回は、東京西部、野猿街道そばの小さな公立美術館に
勤めて4年目の下っ端学芸員、今田弾吉クンが主人公です。
 
 
学芸員モノというと、最近では『楽園の楽園のカンヴァス』が思い浮かびますが、
この小説は、もっと小規模美術館の現場に視点を当てた内容で、

地方公務員の転勤の一環として市の土木課から異動してきた館長、
こだわりの強い学芸員の上司や先輩女子、とクセのあるひとびとを描きつつ、
採算に見合う企画展の立案とか、他館との所蔵品貸出の連携とか、
記念グッズ制作会社や美術品搬入専門の運輸会社との交渉など、
なかなかリアルな話が展開されます。

今田くんは195cm以上の大男なのですが、心根は優しく忍耐強く、
大学時代は応援部に所属して、声張り上げてエールを送ってた変わり種。
院に進んで学芸員の資格をとり、安月給ながら超狭き門をかいくぐって
念願の専門職についた、実直な青年です。

まあ、これは若き今田くんが愛すべき周囲の人々と関わりながら
成長をしていく明るいお話なんですが。

今田くんに絡む人脈はもうひとつあって。

それは応援部時代のOBたちとの濃い繋がりなんです。
OBは、今も現役生の試合応援に行き、反省会を開き
泥酔してはタテ社会の結束をさらに固めてゆく。

今田くんは、その昔たびたび上級生から鉄拳制裁を喰らい、
今となっても、彼らにどんな無茶振りをされても絶対服従を貫いている。

そんな自分を自嘲ぎみに語りつつも、ユーモアと愛着をもって
青春時代を振り返る、でなきゃOB会に出ないもんね。

ううむ。
しかし昨今話題の「体罰」問題が、どうにもちらついてしまい。

体育会系の「挨拶」「礼儀」「体罰」という文化?は
軍隊に端を発しているのだろうか。
私の中高時代は、確かにそういう雰囲気を是としていたし、
会社に入ってからでさえ、上司のカラオケを聞いてなかったといって
先輩が後輩男子を殴るなんてビックラ事件も、まだあった。

私は、昨今の事件については「体罰」の名を借りた暴力傷害であって
むしろDVに近いんじゃないかと思っているので
一概にすべてを「体罰」とするのは難しいとこがあるのですが。

しかし、それを「古き良きもの」として良いのか、
逆に何でも禁じていけばそれで良いのか、悩むところ多々あり。

そんなわけで、軽く明るいお話なのに、小説の本筋が
タイミング的に十分楽しめなかったのではあったわよ。

・・・・

さて、これから読む翻訳本が1冊あって、
超期待なんです。うふふふ。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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「展覧会いまだ準備中」山本幸久

東京郊外の美術館を舞台に繰り広げられる、学芸員たちのアツくてちょっとホロっとくる、知られざるお仕事の物語。著者最高傑作! 学生時代は応援団に在籍していた変わり種学芸員の今田弾吉。東京郊外の公立美術館に勤める彼は、職員の中で一番下っ端。個性豊かな先輩たちにコキ使われながらも、「上の命令は絶対」という応援団精神を発揮して、目の前の仕事に追われる日々を送っていた。自ら企画立案した美術展の実現なん...
[2013/11/01 16:20] 粋な提案