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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『噂の女』
噂の女噂の女
(2012/11/30)
奥田 英朗

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奥田さんの新作です。
うう面白い。

またしても一気読み。
 
 
数章から成るオムニバスの形式をとっていますが、
そこに描かれているのは、ただ一人の女性です。

糸井美幸。

中古車センター、雀荘、料理教室、保育所・・いろんな所に
神出鬼没する彼女と知り合った人々が、それぞれの視点で
彼女にまつわる話を語り、それが連鎖していきます。

各短編の主人公の共通点は、人生に何の希望も目標も持たず、
現状に不満を持ちながら、ただ漫然と生きていること。
それぞれの職場で家庭で、何の主張もできないでいて
いろんなトラブルに、当事者でもないのに巻き込まれてしまう。
嫌気がさして逃げ出したいけど、解決能力はゼロってことでしょうか。

対する糸井美幸は、周囲から
「決して美人ではないのに、男好きのする肉感的な女」
という一貫した評価を受けます。
胸と腰がぷりぷりとして、なおかつ「料理が上手い」。

ううむ。特に男好きされない我が身としては、
決して美しくないのに男の目を釘付けにしてしまう女、という具体像が
なかなか浮かばなかったのですが(きれいな人ならば、いくらでもいるけどね)
読んでくうちに、これはある種の女と気づいた。

木●佳苗。

そうです。糸井美幸はあのテの女なのです。
彼女と付き合う金持ちのオッサンらは、次々と不審死を遂げる。

超ヤバイ「噂の女」。なのに、周囲はイマイチ覇気のない人間ばかりで
そんな彼女を見過ごしていく。怖いですねー。
一体この先どうなっていくのか、それは読んでのお楽しみです。

・・・・

ところで、小説の舞台は愛知・岐阜あたりの東海地方の小都市。
ネットなど使わずとも、人の繋がりの濃い、狭い地域です。
地方都市ならではの、ねっとりとした人間関係が緻密に描かれるのは
他の奥田作品にも見られますが、その束縛感、いやらしさ、卑しさは
住んでる当人たちも重々承知してる。相変わらずうまく突いてると思います。

最初は「ナンチャッテ関西弁?」などと違和感を持ってた会話が
すぐに名古屋弁と気づいて、そうなると語尾が似てるところも
全然イントネーションが変わってくるんだよね。

そんなわけで、私の周囲で最もネイティブな名古屋弁を話す
母方の大叔母の声音を思い出して、たっぷりと
臨場感を持って読ませていただきました。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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