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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『悪の教典』
悪の教典 上 (文春文庫)悪の教典 上 (文春文庫)
(2012/08/03)
貴志 祐介

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帰省の際に車中で読む本を、私は「新幹線本」と名づけている。
その条件は、肩が凝らず、ストーリーに起伏があって一気に読めてしまうこと。
最近の言葉だと「リーダビリティ」って言うのだろうか。
ま、KIOSKに並んでるのもそういう本が多いですね。

このお正月の新幹線本は、ちょっと前に息子が買って読んでた
『悪の教典』文庫版です。
 

 
貴志さんといえば、『黒い家』で圧倒されて『青い炎』を読み、
『硝子のハンマー』の後くらいは、なんとなく なんとなく遠ざかってた。

これも先に映画の予告編で観て、なぜ伊藤英明演ずる教師が
バトルロワイアルみたいなことになっちゃってんだろう(?_?)
とワケがわからなかったのですが。

なるほどなるほど、こういう展開だったのね。

頭脳明晰ながら、生まれつき感情というものを持たず協調性に欠け、
後天的に身につけたコミュニケーションスキルをもって
世の中を渡り歩いてきた英語教師、蓮見。

ハスミンの呼び名で親しまれる彼の裏の顔は、冷酷無比の殺人鬼。
自分なりの理屈を持った動機で、ハスミンは息をするように
相手が誰であれ、お構いなしに命を奪い取っていく。
完全犯罪を邪魔する者は容赦ない。でもそれが次々とほころびて
結局はクラス全員まるごと殺戮する羽目に。

ううむ。大島優子ちゃんが映画を観て「キライだ」と泣いたのは
こういうことだったのか。

こういう筋立てが面白いかどうかはともかく、やはり読ませる力はある方で
あっという間に上下巻を終えてしまったエログロサスペンスなのでした。

先に読んだ息子はというと「迷いなく次々殺していくから展開早いよね」と
なんだかゲーム感覚なことを言う。うーん。うーん、だよなあ。

あまりにも表面的なストーリー展開で、登場人物の誰にも
心惹かれるところがないままに終わってしまう感じがするのですが
あえてそういう設定にしているようなので、やはりゲーム的に読む小説なのかしら。

一応、自分と深い仲にあった相手に対しては、無意識下に
手が止まってしまうってとこに多少の人間性を残したようだけど。

ついでに文庫版には、ハードカバーにないオマケの章が
二つ収録されているのですが、これがまた、とんでもない蛇足。。

というか、最後の「アクノキョウテン」は、一体何を思ってこんなものを
付け足したのか。読者を小馬鹿にしたような最後のこれはサービス?なのか。

あるいは、最初からこの一言を書くために、この小説が練られたのかと
勘ぐりたくなるような、不可解なオマケ、なのでした。
 
『黒い家』級の作品を、もう一度読みたいなあ。

悪の教典 下 (文春文庫)悪の教典 下 (文春文庫)
(2012/08/03)
貴志 祐介

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