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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『夫婦善哉 』
夫婦善哉 (新潮文庫)夫婦善哉 (新潮文庫)
(1974/03)
織田 作之助

商品詳細を見る

 
今どき織田作?今こそ織田作!

表題作の「夫婦善哉」は、柳のように頼りなく、生活力もなければ女にもだらしない"柳"吉と、
芸事の世界を皮切りに様々な職業をひらひらと舞いながら必死で生活を支える"蝶"子の不思議な絆が、
関西弁の口調に乗って流れるように浮かび上がる。
ここまでダメでも見捨てられない柳吉には正直嫉妬を覚えるが…。
ラストの夫婦善哉のエピソードもしんみりとさせつつも、作品全体をキュッと締める良い終わり方になっている。

また、併録の他の短編も佳品が多い。「六白金星」「アド・バルーン」「競馬」など、
どこか欠点を持ち不器用にしか生きられない男の、社会の下層を流れ流れて生きている
日々の哀歓(哀の方にかなり比重を置いているが)をこまめに掬い取って味がある。
また、地の文も何かの描写や説明に留まらず、一つの語りとして自立している印象。

「競馬」では井原西鶴に触れているが、この西鶴という上方の偉大なる戯作者の後継という自意識は
織田作自身にもあったと思う。
現代社会で折に触れて押し付けられる上昇志向・成長志向に疲れ気味の方には一片の救いになるかも。
戯作の復権のためにも、今こそ織田作!

☆月人壮士ブクレコ → こちら

★『夫婦善哉』は、読書会「おもしろ本棚」の11月課題本です。
  例会レポは → おも本公式ブログへ。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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