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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
正月本に最適「クラウドクラスターを愛する方法」。
クラウドクラスターを愛する方法クラウドクラスターを愛する方法
(2012/10/19)
窪 美澄

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窪美澄の3冊目の単行本は
大晦日から1月3日までを描いた表題作と短編1篇。

12歳のとき、家を出ていった母親と、
長い間の音信不通を経て再会した紗登子ですが、
29歳になった今でも、
心のどこかが12歳のまんまだと感じています。

誰かと踏み込んだ関係を築くのが怖い紗登子。
結婚を切り出そうとする同棲相手の向井くんと、
大晦日にけんかをしてしまいます。
向井くんが部屋を飛び出して行き
一人でお正月を迎えることに。

「いつかこうなったら嫌だなあ」と恐れすぎて
ほんとにそうなったときにかえってホッとしてしまう。
もうこれで、心配にならなくていいんだ、と。

そういう紗登子の強がりまじりだけど、
本音の気持ち、あ、わかるわかると思いました。

別の男性と再婚している母の家に行って
お正月を過ごしながら紗登子が感じること、考えること、
母親に出て行かれた経験がない私でも、
すごく共感できるものがありました。

親と子という関係の中で、
誰もが親に腹を立て、憎しみすら抱くという
経験を一度くらいはしていると思います。

ただ、忙しい日常の中で、薄れたり、忘たりしてるうちに、
いつしか親は「支配する存在」から「守ってあげる存在」に
変わっていき、親子関係は平穏なものになっていきます。

29歳の紗登子が、そのお正月、背中を丸めた小太りの母親を
「クラウドクラスター(積乱雲の塊)みたいだ」と感じたとき、
その曲がり角を曲がったんだなと思いました。

捨てられた子供が抱えた心の傷がテーマのようでいて、
普通に大人になっていく過程の、ふとした瞬間を描いた
普遍的な成長小説だと思います。

後半に登場する克子叔母さんがすてきだし、
お正月休みに読むにはちょうどいい
ちょっと明るい気持ちにしてくれる小説です。
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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