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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『酒国―特捜検事丁鈎児の冒険』
酒国―特捜検事丁鈎児の冒険酒国―特捜検事丁鈎児の冒険
(1996/10/25)
莫 言

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ノーベル賞作家、莫言さんの作品を初めて読みました。
ものすごく優れた小説で、才能あふれる方だと思います。

思いますが。
 
 
この本は、「酒国」という架空の街を舞台に、
●大作家の莫言と、小説家を志す大学院生との往復書簡
●莫言が書く、特捜検事のアクション小説
●大学院生が描く短編小説数篇

が交互に絡み合いながら進むという 込み入った三部構成になっています。

酒国とは、その名のとおり酒池肉林のパラダイス、なのですが
権力者たちの貪欲な胃袋を満たすために、貧しい家庭では
食用として幼い男の子が産み育てられ、特別な調理施設に売られて
そのままの姿で調理され、食卓に出されるという・・・

と、ここまで読んで、すでにダメだって方もいるでしょう。
そんな恐ろしい悪行を暴くために、特捜検事ジャックが乗り込むのですが、
当の本人もへべれけになり、酒国に取り込まれていきます。

つまり、悪魔のような所業は何も暴かれることはないのです。
それが小説の目的ではない。

カニバリズムに幼児虐待、スカトロ、グロが蔓延する物語世界で
食欲と性欲にまみれた主人公の精神が崩壊していく。

全てにおいて巧みな筆致なのですが、なんというか、まあ
趣味に合わない
としか言いようがありません。

あとがきを読むと、多くの文学作品のパロディを含む痛烈な風刺性を持つ小説であり、
作家の力量は、大江健三郎をもってして「ノーベル賞」に値すると
言われ、実際そうなったワケですが。

物語のどこにも心惹かれるところのなかった読者としては、
中国という大国の持つ混沌としたイメージが
ただただ余さず、そのまま描かれた作品だという気がしました。

うーん。最初に読むべき作品でなかったのかもしれないなあ。
おなかいっぱい。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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