♪おすすめ Blog

カテゴリ

最新コメント

Link

ブックオフオンライン【PC・携帯共通】

このブログをリンクに追加する

プロフィール

おもしろ本棚

Author:おもしろ本棚
読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR

おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
ほんのりずっしり「わたしがいなかった街で」
わたしがいなかった街でわたしがいなかった街で
(2012/06/29)
柴崎 友香

商品詳細を見る



大好きな作家・柴崎友香さんの新刊。
「きょうのできごと」以来、けっこう読んできました。

今回も大きな事件は何も起きないのに、
読み終わった後にずしんとした固いものが
心の中に残ります。


主人公の砂羽は30代後半の契約社員。
物流関係の会社で、
パソコンに文字を打ち込むことで
世界中の物資をあちらからこちらへと
動かしています。

離婚して、引越しをして、
新しい生活を始めたところですが
テレビヤDVDで世界中の戦争の映像を見ることで
ぼんやりと過ごす時間が多い
あまり人付き合いが得意ではないタイプ。

なぜ、彼女は戦争の映像ばかり見てしまうのか。

「自分」と「世界」、
そこにこの小説のテーマがあるようです。

彼女が今いるその街は65年以上前の戦争で
空襲を受け焼け野原になった場所。
彼女が見ているテレビに映っているのは
地球上の別の場所で現在起きている内戦。

わたしのいなかった街で、
わたしのいなかった時に、
起きている事態と自分との距離を
見つめ続けるお話です。

とはいえ、
砂羽ちゃんの適度な体温を保った視点を通して
語られる物語は、個性的な登場人物も楽しくて、
決してストレートのパンチを浴びたような痛みではなく、
じんわりとやさしく伝わってくるものがあるのです。

柴崎ワールドが堪能できる、
今年の収穫の一冊です。

スポンサーサイト
コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://marmadays.blog2.fc2.com/tb.php/515-555f0c16
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)