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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『本にだって雄と雌があります』
本にだって雄と雌があります本にだって雄と雌があります
(2012/10/22)
小田 雅久仁

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オオカミ少年のごとく、何度も何度も何度も
「ベスト」という言葉を繰り返してきたワタクシだけれど、

もう迷わない。
これこそが正真正銘押しも押されもせぬ

本年マイベスト

でございます。

ひとりでも多くの人に 心から楽しんでもらいたいので
以下、ネタバレはいたしません。
 

 
思えば最初から、ベスト本は決まっていた。

今年のアタマ、最初にベストと言った『増大派に告ぐ』を読んだ時から、
今年中に出るという 小田雅久仁さんの第2作を待ちわびて待ちわびて今日にいたり、
期待たがわず、というか期待をはるかに飛び越えた高みに漂う本作に出会ったの。

♪最初からこうなることが決まっていたみたいに

とミスチルを口ずさみたくなるのも当然というか陶然というか必然というか。

『増大派・・』で度肝を抜かれた、新人とは信じられぬその筆致力。
本作は、小田さんのその才能が1行目からあまり余って噴出し、ページに余白を残すことなく
これでもかこれでもかと、もしも文筆ストーカーという言葉があるならば
まさにその資質をいかんなく発揮して読者をどっぷり密な世界に縛り付けます。

しかしもちろん、そんな技巧を楽しんで悦に入る自己満足型作家ではございません。
そんなことで小田さんの才能は喜びません。

『増大派・・』では、父と子という重く深淵なテーマが緻密に描かれ、
その苦しさはファンタジーというより純文学のそれとも思い、
これにファンタジーノベルズという大賞を贈った審査員の度量に感服したのでしたが、

今回は なんと
完全無欠のファンタジーです。

明治から平成にいたる、関西は大阪、それもベタな大阪弁どっぷりの
とある血筋の良いインテリ一族、深井家4代にまたがる壮大な物語。
語り手の主人公は、少年時代に母方の実家で過ごすうちに、
大学教授で本の蒐集家である祖父から、奇妙奇天烈な話を聞かされます。

曰く、本には雄と雌があって、扱いを間違えると夜な夜な交わり
次から次へと、触れてはならぬ「幻書」が生まれるのだと。
その和風建築の広大な屋敷を埋め尽くす本は、それゆえのものだと。

ま、ここまでは内容紹介にもあるから、だから何?てもんでしょう。
語り手のあまりの饒舌ぶりに、一体この小説は本筋を逸れてどこへゆくのやら、
などどいう疑問をちらとも抱いてはいけない。

知らず知らずのうちに物語は奥へ奥へと広がり、気がつけば
頭のてっぺんから足の先まで取り込まれた読者の
それはもう心の深くに届いて、感動的な展開を繰り広げてゆくのです。

これ以上はもうとても語れません。

ただただ本が好きな貴方なら、ぜひ何も先入観を抱かずに
ページをめくってください。

本好きの読者には 無上の喜びと幸せを与えてくれる
素敵な素敵な 和風ファンタジーです。

読めてよかった。
小田さん、ありがとう。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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