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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『上海、かたつむりの家』
上海、かたつむりの家上海、かたつむりの家
(2012/08/30)
六六

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中国で大ベストセラーになった小説と聞いて、
読んでみたんですが、ひょー、いろんな意味で面白かった。
 
ひと言でいうと、現代中国の生活事情、社会問題をリアルに孕んだ
スキャンダラスな愛欲的通俗小説、つーんですかねー。
 
 
文学のかほりはチラともない、テンポのいい波乱万丈小説で、
445ページという分厚さも、行間がけっこうあって、もちろん
行間を読み込むような話でもないので、ぐんぐん読めてしまって
二つも駅を乗り過ごしてしまいましたわさ。

「かたつむりの家」とは、「ウサギ小屋」といわれる我が国よりも
もっともっと手狭な中国の都市部の住宅事情を示す言葉です。

その狭さたるや、10平米で3人家族とか、3LDKを3組のカップルでシェアするとか、
うさこのワタクシたち日本人でさえ想像を絶します。

で、最初に出てくるのが、大卒・共働の子持ちの若夫婦。
高学歴ながら薄給に喘ぎ、貧民窟のようなアパートを出て
家を買いたくても急騰する不動産の頭金すら貯金が届かず、
親兄弟、親戚、同僚、知人、そのまた知人と際限なく無心し、

ローン地獄にあえぐも、かの国の不動産は「70年の居住権」しか買えないし、
欲しい物件は、通勤2時間(←バスで。ええっ?)のとこにしかなく
息子を遠い田舎の親に預けて働けど働けど、無給の残業ばかりが続き
ちっともラチがあかずにキレる妻。

次に出てくるのが妻の妹とその婚約者。
妹? と思ったら、一人っ子政策でも二人産む人もいるらしい。
ただし、二人目を作った夫婦は給料を下げられ、社会的制裁を受ける。

そんなリアルな中国の実情を学びつつ、物語は
汚職まみれの40代高級官僚が、妹に手を出すことで
ハーレクイン風味な愛欲不倫物語に急展開していきます。

妹の方も誠実な婚約者がある身ながら、金に困って
最初はイヤイヤ枕営業的不倫を受け入れるのですが、
イケメン・エリートの財力、ビジネス手腕、そしてベッドテクニックに
骨抜きにされてしまい、どろどろと深みにハマってゆきます。

そして、そんな打算的な二人のはずなのに、物語はどんどん
悲壮な純愛物語となって 劇的な結末を迎えるんですよー。

めっちゃおもしろすぎるじゃないですかーWW

これは北京でドラマ化されて、大ヒットしたらしいんですが、
次に上海で放映が始まったら、ある日いきなり打ち切られて
以後、放映禁止になっちゃったらしいのですが、
わー見てみたいなあ。

しかし、そんなものを日本で放映するのは難しいよなあ。

ほかにも、細かなところで中国的慣習や意識や
初めて知ることがたくさんあって、確かに刺激的な小説でした。

あそうそう、不倫は結局関係者全てを不幸に陥れるってトコは
お国の違いはなく、学ぶべきことではありますが。
 
機会があれば、ぜひオススメです。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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