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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
「孤島の鬼」 江戸川乱歩
孤島の鬼

いろんな出版社から新しく出し直されてるけど、初刊は昭和5年らしい。
所属している読書サークルの課題本に 取り上げられたので、
久々に手に取った 江戸川乱歩です。


江戸川乱歩といえば、子どもの頃に読みふけった明智小五郎シリーズ。
ホームズやルパンとともに、280円で書店にたくさん並んでました。
この小説には、明智探偵は出てきませんが、読後感を一言でいうと、

超おもしろかった!!

最後の最後まで謎が明かされず、先を読みたい、結末に一気にたどり着きたい、
一心にページをめくる興奮は、昔、怪人二十面相に立ち向かう小林少年の活躍を
読んだときと寸分たがわぬものでした。

そのチカラが、やはりスゴイ。
昔は他に娯楽がないから本にのめり込んだのだと思ってたけど、
長く読み継がれる本には、現代にはありえない設定であろうと、
決して陳腐化することのない 本質的な面白さがあるんだなと。

ストーリーの展開はもちろんですが、あらためて読むと
文体がとても流麗で、耽美的なんです。

ちょっと前にエドガー・アラン・ポーを読む機会があって、
その文体の難解さに驚かされたたものでした。
しかし指先で丹念にまさぐるような、執拗ともいえる文章には
独特の力があって、純文学を読んでいる感じというか。

その名をもとにしたと言われる乱歩も、偏執的とも言える文体
なんですが、決して冗長ではなく、突っかからずにするする読める。

そして要素要素がまた異質。
今の時代ではとても許されない表現ばかりですが、異形の者たちが
まるで昭和の見世物小屋のように、小説の重要な要素として出てくる。

一方には、美形の主役たち。今の世は、対比そのものが悪とされてしまうけれど、
その残忍性が、人間の本質的な性悪な部分をちくちく刺激します。

差別表現を、今の時代に合うように言い換えている出版社もあるらしいのですが、
私の読んだ本は、断り書きを添えて、手を加えずに掲載してました。
不快な方は、穏やかな表現のものを選んだ方がいいと思います。

他にも同性愛やら宝探しやら、いろんなものを詰め込みながら、
トリック殺人の謎解きも楽しめる、本格ミステリーです。

一般には、乱歩の長編小説では最高評価を得ている作品とのこと。
他の作品も、ちょと手をつけてみたくなりました。

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(2009/07/25)
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