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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
ハリポタかモモか、「七夜物語」。
七夜物語

川上弘美さんが朝日新聞に連載していた「七夜物語」。
小学生の男の子と女の子の夢の世界の冒険を描いた小説です。

子どもたちがさまざまな冒険を通して成長していく
ビルドゥングス・ロマンであり、
口うるさくて料理が上手い大ねずみグリクレルや
二人を乗せて海の中を飛ぶように泳ぐマンタ・レイが
登場するファンタジーであり、
大人の社会の歪みやひずみを映し出す
寓話でもあります。

「ハリー・ポッター」シリーズのようでもあり、
ミヒャエル・エンデの「モモ」のようでもあり。

両親の離婚という現実を受け入れながらも
いろいろ考えてしまう、本好きな女の子さよと、
おばあちゃん子でクラスで浮いている仄田(ほのだ)くん。

二人は一緒に七つの夜の世界を冒険します。
最後の二夜は、現実世界の変化を映して
分裂してしかけている夜のの世界をなんとかするという
課題を与えられて、幼いなりに戦って、
守って、考えて、そして変わっていきます。

二人は「フクダ・タケオ」が
総理大臣を務めた時代の小学4年生。
懐かしさが行間からほのかに匂ってきます。

そして川上弘美さんらしい、
人の心を見透かしたような表現に
ときどき出会えます。

ちょっと長いけど引用。
「ほんとうはあんまり楽しくないのに楽しいふりをしている時には、
気をはっているからだいじょうぶなのだ。
『さみしい気持ち』は、どこかに小さくたたんで、
しまっておくことができる。
けれど、実際に楽しくなってきてしまって、油断してしまうと、いけない。
『さみしい気持ち』は、油断に乗じて、
どこかの隙間からふいっともれ出てきてしまう」など。

こういう、「うわあ、そうだよね~」という感じを
楽しむのもこの小説の魅力。
読書の秋っぽい本を読んだわという満足感がありました。


七夜物語(上)七夜物語(上)
(2012/05/18)
川上 弘美

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七夜物語(下)七夜物語(下)
(2012/05/18)
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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