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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
西加奈子『ふくわらい』
ふくわらいふくわらい
(2012/08/07)
西加奈子

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鳴木戸定は幼児だったときに「ふくわらい」に魅せられ、
成人し文芸編集者となった今では、出会う人の顔のパーツを心の中で
自在に動かしては楽しんでいます。


 
彼女は7歳のとき、紀行作家だった父とともに特異な体験をして以来、
乳母の悦子以外の他人と打ち解けるということがありません。

定が新たに担当することになったプロレスラーの守口廃尊(もりぐちばいそん)と、
ひょんなきっかけで知り合った盲目のハーフ武智次郎との関係を中心に展開していきます。

病弱だった母を三歳で亡くしてから父と未開の地を旅していく定。

その旅のエピソードは、
アフリカでカバに追いかけられたり、
7歳の体験や父親が鰐に体半分を食いちぎられる(もちろん死んじゃうんですが)
のを目撃することも含めて、とても面白い。

私脱いだらすごいんです、の定が(どうすごいか、読んでみてね)
廃尊との交渉を通して,他者との関わりを持てるようになっていき、
ついには恋人次郎との衝撃?のラストシーン。

しかし、廃尊の言うことも行動も、
破滅型のプロレスラーならこんな感じだろうなあ、と想像がつくし、
オタク作家が送ってくるファクスも、美人過ぎる同僚の泣き言も、
どこかで聞いたことが、見たことがあるような。

定が顔にこだわることと死生観とのつながりがよくわからない。

書き込んでほしいところが書かれていなくて、
わかりやすいところだけがとても上手に書けていて、
どんどん読み進んで行けるのだけど、最後に物足りなさが残ります。

西加奈子は絵も描くようで、この作品も、『漁港の肉子ちゃん』も(『きりこについて』も?)
表紙の絵は作者自身でした。(私は色遣いやタッチが好き)

以前、漫画のように小説を書く人だなあと感じたのですが、
漫画ではなく「絵」を、一つ一つの場面を、
文章を画材にして描いているのかなと思うようになりました。

これからも機会があったら読みたい作家です。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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「ふくわらい」西加奈子

マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。 彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で、誰もが目を覆うような特異な体験をした。 その時から、定は、世間と自分を隔てる壁を強く意識するようになる。 日常を機械的に送る定だったが、ある日、心の奥底にしまいこんでいた、自分でも忘れていたはずの思いに気づいてしまう。 その瞬間、彼女の心の壁は崩れ去り、熱い思い...
[2013/09/20 16:49] 粋な提案