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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『イニシエーション・ラブ 』
イニシエーション・ラブ (文春文庫)イニシエーション・ラブ (文春文庫)
(2007/04)
乾 くるみ

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ピース又吉さんの『第2図書係補佐』を読んだとき、
中で紹介されてる本のうち、読んでみたいと思った1冊なのです。

といっても、どんな本なのかは書かれてなかったので
何の先入観も持ってなかったんですが。
 
 
読み始めは恋愛小説だと思ってた。
ま、もちろん恋愛小説なんだけど。

作者の乾さんは、実は男性で、
別のペンネームで違うジャンルの本を書いてるヒトらしい。

私と同年代の彼が描くのは、モロ80年代の大学生の恋愛で、
といっても舞台は静岡県なんだけど、

タバコあり、クルマあり、合コンあり、の学生生活で
海水浴、テニスというグループ交際から、
気の合う二人が抜けがけてカップルになる、という

当時の典型のような恋愛シチュエーションで、
クリスマスには奮発してレストランやホテルを予約し、
もはや結婚前に深い関係になるのは当たり前な時代にありながら
それを世間に公にするのは「恥」という価値観も残ってた。

・・・なんだかとっても生々しくて、途中でいったん投げ出したのだわよ。

しかし、これを先に読んでしまった息子は
「デキ婚て、そんなに恥ずかしかったのかなあ」と
むしろ不思議そうに語るので、大変ジェネレーションギャップを感じました。

で、後半は男子の方の「たっくん」が就職して東京に行き
静岡の「マユちゃん」と遠距離恋愛になってしまうのだけど、
次第に溝が生まれ始める・・という、これまたリアルな展開に。

しかし、

しかしですね。

なんと最後のページの、ある一言に
とんでもない仕掛けが隠されていたのです。

いわゆる「大どんでん返し」ってヤツですね。
したがって映像化は困難であるという、例のパターン。

うーん。

それでも、この小説は、そのおかげで
全てが深い意味を持って、再度迫り直してくるのですよ。
まさに「1本とられたね」て感じ。

恋愛の情熱と苦味が残る、痛々しい物語ではあるんだけどね。
それを若き日の「通過儀礼」と呼ぶタイトルに
うなずくのは、ちょっとためらいもあるけれど。

だって、いくつになっても恋愛は通過儀礼にはならないでしょう。
駆け引きを経てピークに至り、倦怠を経て心が離れる
恋愛のライフサイクルは、生涯ついてまわるもんじゃないかと。
 


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

後半部からの心のモヤモヤ感が、ラスト2行目で解決しました。さすが静大生、デートコースはばっちりです。
[2012/10/06 13:57] URL | ベス #- [ 編集 ]

なるほど
土地勘があれば、よりリアルな感覚でしょうね。

なぜこの年代の二人を書いたんだろうと思ってしまって。
作者が自身の体験に基づいて? だとしたら、やっぱり
若いヒト向けじゃなくて、不器用で残酷な、若い頃の恋愛を
胸の痛みに思ってる中年以降の世代向けなのかなあと。
[2012/10/07 00:24] URL | ままりん #- [ 編集 ]


作者は、1963年生まれなので、出てくる歌もドラマもリアルタイムの世代だったんでしょうね。とは言え、渦中にて満喫したというよりは、冷ややかにそれを見てたから作家になったのでは・・・。
[2012/10/08 11:21] URL | ベス #- [ 編集 ]


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