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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
イヤミスの系譜?「鍵のない夢を見る」。
鍵のない夢を見る鍵のない夢を見る
(2012/05/16)
辻村 深月

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今年の上期の直木賞受賞作。
辻村さんの作品は「ぼくのメジャースプーン」以来、
3、4作読んできましたが、
ちょっと今回は路線変更?と感じました。

3回目のノミネートだし、
賞取りの戦略的には「キャパの広さ」みたいな
アピールが必要だったんだろうか…?


舞台は、住民がみんなどこかでつながりがあるような地方都市。
5編の短編がそれぞれ「泥棒」「放火」「殺人」などをテーマに、
犯罪を犯したり、巻き込まれたりする5人の女性が描かれます。

その5人の女性がどれもこれも歯がゆい。
自分の「ダメさ」への自覚がない。

この前に読んでいた「うつくしい人」(西加奈子)の主人公は
自分が人を不快にさせることへの異常な恐怖心に日々追われ
もがいている人でした。
いわば加害者妄想。

この小説の主人公たちは逆です。
災難や犯罪は降り掛かってくるもので、
自分は引きずり込まれ、翻弄されたと思っています。
こちらは被害者幻想。

ま逆のようでいて、実は似ているのかも?
「自分」という世界の中心から離れられないところが。

そういう主人公たちを、一見、突き放した作者の視点ですが、
地方都市の閉塞感の中で
ちょっとした事件によって覗き込んでしまった深い淵、
その淵の見せ方がやっぱり辻村さんらしいかも。

直木賞選考会では桐野夏生さんが高い評価をしていました。
ちょっと「イヤミス」臭いところが、
桐野ワールドに通じるのでしょうか?

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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