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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『ロスジェネの逆襲』
ロスジェネの逆襲ロスジェネの逆襲
(2012/06/29)
池井戸 潤

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池井戸さんの新作です。

や~期待どおり、
すっごい面白かった♪
 
 
今回は、ともに歴史の浅いIT企業同士の敵対的買収と 
その防衛バトルがテーマ。

池井戸さんならではのポイントは、
買収に回る激安パソコン販売会社側のスキームを練る
アドバイザーが、中堅銀行の証券営業部=悪役。

防衛する側の若手社長率いるサイト運営企業のアドバイザーが
当の銀行のグループ子会社になる証券会社=正義の味方。
という、非現実的だけどドラマティカルな設定です。

主役は、正義を貫くあまり敵を作り過ぎ、銀行から
証券会社に出向させられた、バブル期入社世代の半沢。

彼が、親会社に真っ向から楯突くようなやり方で
我が身への人事的報復を恐れもせず、巨大な悪に立ち向かい、
自ら正義と信ずるものを貫いてゆくのです。

いや~、毎回このハラドキのストーリーテリングがたまらず、
あっという間に読み進んでしまいます。

「ロスジェネ」とは、就活に苦しんだ氷河期世代、
すなわち「ロストジェネレーション」と言われる世代のことで、
この小説では、防衛側の社長である瀬名と、半沢の手足となりながら
成長する、証券会社生え抜きの森山がその象徴として描かれます。

彼らは社会生活のスタートからつまずき、苦い経験をし、
漠たる世の中への不満や鬱屈を持っている。

半沢は、ギリギリの闘いを繰り広げながら
仕事の意味について彼らに諭し、若いエネルギーを
未来の改革に向けるべきだと己の姿を見せて理解させていく。

キレイごとっちゃそうなんだけど、もともとそういうテイストの
小説なんで、気持ちよく清々しいんですよ。超前向きで。
で、もちろん勧善懲悪のラストは分かりきってるけど、
どういう形で、不可能を可能にしていくかのプロセスがおもしろい。
読後の充実感があります。

今回は、買収側の社長夫人以外、一人も女が出てこないとこもミソ。
純粋に、オトコ社会の縦割りの信頼関係の構築に徹しております。
もちろんドラマ化されれば、その辺は変わっちゃうんだろうけど。

にしても、卜書に余分がなさすぎる、というか、ともすれば
粗筋を読んでんじゃないかなって気がするような文章で、

これを高村薫氏が描いたら、上下2巻・2段組・各400頁は
くだらんだろうなという気もする。

ともかくも、
元気が出るので、次も読みたい気になる作家さんです。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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