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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『その日のまえに』
その日のまえに (文春文庫)その日のまえに (文春文庫)
(2008/09/03)
重松 清

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良かった。泣きそうになった。

不治の病掛かった者を残される側から描いた短編集。直球な泣かせ物。
で、電車の中で泣きそうになりました。
今まで著者の本は凡打はないが長打もない印象だったけど、
やっと短打じゃない本に出会えた。

素直に長打と言えないのは、泣きそうまでで、泣けなかったから。
出来れば読者を絶対に泣かすという作者の意思が感じられるぐらいの
あざとさを望んでいたのですが。

全編の粒が揃っている(めったにないと思う)よい短編集でした。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

よくある難病ものでは、死んで行く者は生き残る者に対して、「私が死んでもけっして忘れないでね」と願い、生き残った者は死んでしまった者に対して、「君の事は絶対忘れない。忘れないことで君は生き残った者たちの記憶の中でずっと生き続けるんだ」と応えます。小説だけでなく、映画やテレビでもおなじみの決めセリフですね。

ところが、重松清は、夭逝した妻が夫に残した手紙の中にたった一行――「忘れてもいいよ」という伝言を記しています。この場面を読んだとき、僕はこぼれる涙を止めることができませんでした。

いつまでも死んでしまった自分の幻に囚われずに、自分の存在を忘れることで新しい一歩を踏み出して欲しい――死に行く者が、生き残る者に残す言葉の中で、およそこれほど相手を思いやる愛情表現を僕は知りません。限りなく逞しく、限りなく優しい、ただひたすらに愛する相手を思う気持ちが、この短い言葉にあふれています。

死ぬこととは、自らの存在を無に帰することです。だからこそ、人は自らが生きてきた証を、せめて愛する人の記憶の中だけにはいつまでも残しておきたいと願います。――しかし時には、人は愛する人の「未来」のために、あえてその思いを封印し、断ち切ることもできるのだということを知りました。
[2012/09/03 22:44] URL | 天馬トビオ #- [ 編集 ]


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