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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
数十年ぶりに読んだ「二年間の休暇」
二年間の休暇

「二年間の休暇」は「十五少年漂流記」の新訳です。

明治22年に森田思軒さんの訳で日本に紹介され、
それ以来、多くの子供たちに親しまれてきましたが、
最近は原題に近いこちらのタイトルで福音館書店などからも
刊行されています。

で、私が読んだのは今年の初めに発行された岩波少年文庫版。
やっぱり今読むと、子供のときの印象とは大違い。


ニュージーランドのオークランドにある寄宿学校の生徒、
10歳から15歳くらいの少年14人と、
一人の水夫見習い少年の合計15人が漂着した
無人島での2年間が描かれます。

子供とのきはわくわくどきどきの冒険物語でした。
今読むと、その背景にある時代の風がすごく強い印象を残します。

ジュール・ベルヌがこの小説を書いたのは1888年。
欧米各国は植民地経営に血道を上げていた時代ですから、
少年たちの中にも、英仏米の微妙な綱引き関係が投影されています。

貴族や富裕層の子弟である少年たち。
当然、有能で勇敢で思いやり深く勤勉です。
途中で難破船から助けられた労働階級の中年女性は
当然、家事万能で母性にあふれ善良です。
悪玉の難破船乗組員は、当然、冷酷で野卑でおばかです。

ほんとにわかりやすいキャラクター造形。

少年たちは15歳のくせに、猟銃ぶっ放して狩りをし、
食後にはブランデーかっくらっていますが、
生きるための知恵や、集団生活のための自律心に富んでいます。

今読むと大変物資に恵まれた漂流生活であり、
サバイバル書としてはぜんぜん役に立ちません。

こういう冒険譚をわくわくしながら読んだ当時の子供たちや、
聞いたことのない食べ物や飲み物や遊びに
豊かな西洋文明へのあこがれを募らせた昔の日本人たちのことを
想像しながら読むのはとても楽しかった!

複雑なことを何も考えなくてよい読書は心地よいなあと再発見した
数十年ぶりの「十五少年漂流記」=「二年間の休暇」でした。

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