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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
百田 尚樹『モンスター』

モンスターモンスター
(2010/03/25)
百田 尚樹

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「畸形的ともいえる醜さ」の和子の生涯。
その醜さ故に、故郷での辛い思い。
東京へ出れば変わるかと思えば、更に「美」に対して厳しかった・・・。

そこで生きがいとなったのは「美容整形」。
がむしゃらに働き作ったお金で顔を変えた和子は、ある目的を遂げるために
故郷へ戻る。

和子は幸せになれるのか?
 
 

とても切ない「ぶす」の話です。
読み終わってから、ため息しか出ませんでした。
もう、もう、もう~~~とバタバタしてしまいました。。。

「ぶす」の話と言えば、おもしろ本棚の3月の課題本「きりこについて」も同じテーマでした。
同じテーマとは言え「きりこについて」は言わばおとぎ話。
本作「モンスター」はシリアスな現実にありそうな話。

この2作を比べるのはナンセンスかもしれませんが、
立て続けにこの2作を読んでしまったからには
比較してしまうのは無理も無いと許して頂きたい。

この2作の大きな違いは「主人公の家族」です。

きりこの両親はきりこを「かわいいかわいい」とそれはもうめちゃめちゃ可愛がりました。
だからきりこは自分が「ぶす」だと言う事を長い間知らなかったし、
自分は「可愛い」のだと信じて疑わなかった。
初めて「ぶす」と言われた後もしばらく自覚できませんでした。
そりゃーもう、何度も「ぶす」「ぶす」言われてやっと気付いた程でした。
しかも気付いた後でも変わらずの両親の愛と猫達の愛によってきりこの存在は肯定され続ける。

しかし「モンスター」の和子は、生まれた時から家族から「ぶす」「ぶす」言われ
どこへ行っても「ぶす」と言われる、根っからの、生まれついての、「ぶす」なのです。

幼い頃に植え付けられる自己肯定や自己否定は、罪な程に
その後の人生を左右すると言う事を描いた2作とも言えるでしょう。

入れ物がどんなでも、中身は自分。。。

自分を認めて欲しい、愛して欲しい、愛したい。。。

そんな叫びがストレートに胸に刺さる本作です。
 
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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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