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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
それでも人は故国を思う?「都市と都市」
都市と都市

SFやファンタジーの賞を総なめにした話題作!
カズオ・イシグロ絶賛!

という惹句にひかれ、読書会の課題本に選ばれた
チャイナ・ミエヴェルという作家の小説です。

読書会の日までに読み終わらなくて、
でも「すごくおもしろい!」と思っていて、
途中で結末を知りたくなかった私は欠席してしまいました。


それから数日、やっと読み終わったので、
ここで感想を語っちゃいます。

欧州のある地域、同じ場所に並行して存在する
<ベジェル>という国と<ウル・コーマ>という国が舞台となり、
そこで起きた殺人事件をボルル警部補が追いかけるというお話。

2つの国が同じ場所に同時に存在し、
それぞれの国民は同じ通りを歩いていても
自国の人、車、店は見えるけれど
もう一つの国のものは人も建物も看板も見えない(見ない?)。

そうは言っても、
たとえばベジェルの犬がウル・コーマの人に噛み付くこともあるわけで
両国の人々の暮らしはかなり危うい均衡の上に成り立っています。

「裸の王様」みたいな話なのですが、
「王様は裸だ」と言ってしまうと、恐ろしいことが待っていて…。

私はこの設定だけで十分堪能しました。
ミステリーとしては「あれ?」な部分もありましたが、
こんな変な国で生きるってどんなだろうと想像するのが楽しくて、
このめんどくさい設定を淡々と説明する
第1章が一番おもしろかったです。

ボルル警部補は歳がいくつで、どんな風貌でなど、
ほとんど語られていなくて、
恋人が2人いるんだけど、家族はなく、
仕事ばかりしてて、私生活の匂いは希薄な人です。

だからセンチメンタルなラストシーンが迫って来ない
と、ままりんは言いました。

でも、そういう人間臭さのない主人公だからこそ、
それでもこんなせつない感情になるんだね、と、
ラストシーンがコントラストが強い映像として
頭の中にいつまでも残りました。

今年の「記憶に残る小説」ベスト1かもしれません。
そう言いながら2カ月たつとすっかり忘れてたりしますけどー。


都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)
(2011/12/20)
チャイナ・ミエヴィル

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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