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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『彼女がその名を知らない鳥たち』
彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
(2009/10)
沼田 まほかる

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「まほかる大爆発」って、近所の本屋さんに
手描きのPOPが貼ってあったぞ。

これはだいぶ前の作品だけど、凄い、凄すぎる。

今年のマイベスト、更新です。

 

十和子は、非道な目に遭わされた過去の男に、今も恋焦がれながら、
「みっともない男」と蔑む陣治のもとで暮らす女。

一回り以上年上の陣治のことは、初めて会ったときから嫌いだった。
生まれが卑しく、ピチャピチャと音立てて犬のように物を食べ、
ストーカーまがいにまとわりついて、傷心の十和子につけ込んだ陣治。

十和子は陣治を虐めずにいられない。言葉で、態度で、暴力で。
野卑、下品、下劣、卑小、卑屈、貧相、滑稽、粗野、不潔、小心、
― 死ネ、オマエナンカ、死ネ。


陣治に寄生し、怠惰にレンタルDVDを見るだけの十和子。
陣治に働かせ、飯を作らせ、足を揉ませる十和子。
蹴り飛ばしても、マゾヒスティックに耐える陣治を嫌悪し続ける十和子。

そして十和子は再び、不実な優男との恋に堕ちる。
陣治を足蹴にしながら、またも酷い目に遭わされにゆく。

いやー、西村賢太もまっつぁお、な逆DVです。

しかし、ここからが「まほかる大爆発」。
陣治はタダモノではなかったね。

どうタダモノではなかったのか、が読みどころ。


・・・・・

NHKの教育テレビで、毎週土曜にアンジェラ・アキの
「SONG BOOK」という番組が放映されています。
有名な洋楽を毎回取り上げ、その歌詞を読み解きながら
英語と音楽を学ぶ番組なんだけど、

先週のお題はマドンナの「マテリアル・ガール」だった。
80年代のマドンナは挑戦的に、自分は「金のかかる女」と言い、
「モノとお金にあふれた男」が「Mr.Right」と歌う。

Mr.Right=白馬の王子様。自分にとっての「この人」。

十和子にとっての「Mr.Right」は、一体誰だったのか。
読めば読むほどに、これは濃密な愛の小説だと心に染みてわかる。
それは、とても歪で哀しい形をしているのだけれど。

ラストの一言が、ずずん、と胸に食い込みます。

やっぱり、今となっては、
こういう手応えのある小説に打たれるんです。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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