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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『ローラ・フェイとの最後の会話』
ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852)ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852)
(2011/10/07)
トマス・H・クック

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久々のトマス・H・クック。

よかった。
ものすごくよかった。

今年の翻訳モノ、マイベストかも。

 
歴史学者のルークには、暗い過去がある。
アメリカ南部の故郷の街、グレンヴィルに捨て置いた過去が。

セントルイスの博物館での講演に出かけた彼は、
聴衆の中に、彼の過去を深く知る人物を認める。

ローラ・フェイ。

20年前、かの街で、ルークの父が経営するさびれたバラエティ・ストアの
店員として働いていた女。
教養もセンスもない父の浮気相手として、最愛の母を苦しめた女。
そして、自分の夫と愛人である父の人生を
血だまりの中で終わらせた性悪女。

のはずだった。

けれど彼女は、真実を知っているとルークに告げる。
彼女以外に著作を買い求めにくることもない、不人気な講演の後で
二人はホテルのラウンジに場所を移して長い昔語りを始める。

張り詰めた空気の中で、触れたくない真実が解き明かされる瞬間に向かって
ルークは、彼女に手綱をとられたまま、追い詰められていく。

延々と続く尋問のような「ローラ・フェイとの最後の会話」の中で
ルークが回想する、グレンヴィルでの出来事。
家族という、故郷という、愛すべき対象でありながら忌まわしきもの。

さあ、
最後に何が待っているのでしょう。

どんな陰惨な結末が、それとも、別の何かが。

不穏な空気に包まれたまま、嫌な予感、ありとあらゆる読者の想像を
作家は掻き立てます。
けれど最後の最後まで、まったく結末は読めない。

読者が味わう、その感情の移ろいが、なんといっても
この小説の魅力だと思います。

そして予想外の結末。

何を言ってもネタバレなのですが、
とにかくいい。ラストは泣けます。

いい小説が味わえて幸せだわん。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

コメント

ままりんさんとT氏のオススメ本、読ませて頂きました。
強引さが一切無く、会話からいつの間にか回想へすーっと入っていく感じ、回想で描き出される古くて貧しいアメリカの片田舎の風景(決して「古き良きアメリカ」ではない)、
夢に溢れるアメリカ青年ではなく、自分の将来が閉ざされてしまうのではないかと言う恐怖と常に背中合わせの主人公。
そんな「暗くてちょっとぼんやり」した雰囲気のストーリーの中、ローラ・フェイが話に来た目的は?「あの頃」起こった真実とは?と言う点がドキドキ感を上手く引っ張っていました。
「暗くてちょっとぼんやり」な雰囲気だけど、決して飽きる事無く、最後までするすると読めてしまう筆者の上手さ。大満足なラストでした。

本書は是非、映画化してもらいたいです。
「古くて貧しいアメリカの片田舎」や「外では雨がしとしと降っている、ローラ・フェイとルークが会話するホテルのラウンジ」が映像化されたら、とっても美しいと思います。
そのくらーい雰囲気がさぞ美しさを引き立てる事でしょう。
[2012/04/22 18:05] URL | りんりん #rn/GfizE [ 編集 ]


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