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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
最初の20ページで舌を巻く「漁港の肉子ちゃん」
漁港の肉子ちゃん

小さな漁港の町の焼肉屋で働く、ダメンズウォーカーだけど明るい肉子ちゃんと
妙に大人っぽくクールなその娘、小学校5年生のキクりん。

何も大事件が起こらない、
漁港の町の人々と二人の生活を綴った小説です。

肉子ちゃんは38歳、151cm、67.4kg。ちびででぶです。
同じ誕生日の人は池乃めだかとトム・クルーズ。
「憩い(151)、空しい(674)、やで!」。
語呂合わせや、漢字の分解が好き。
「自ら大きいって書いて、臭いって読むのやから!」

何が言いたいのかよくわからないけれど、
とにかく語尾には「!」がつく。
ひどいときには「っ!」がつく。

これだけで肉子像が頭の中にむくむくと立ち上がってきます。
ぶすを書かせるとめちゃうまいなあ、西加奈子さん。
「きりこについて」のきりこちゃんを思い出しました。

いろいろあって、小さな漁港の町に流れ着いた
肉子ちゃんとキクりん。
クールなキクりんは小学生なりに人生観があり、
悩みがありますが、
肉子ちゃんはひたすら明るく
人の言葉を100%信じ、裏切られても笑ってガシガシと越えてきました。

人生に「悪いことが起きること」を想定していないため、
救急箱に体温計と風邪薬と絆創膏しか入れていない肉子ちゃんは
やっぱり小説の中にしかいないデフォルメされたキャラかもな、
とは思いました。

肉子ちゃんのキャラ小説としては評価の分かれるところかも。

それでも…。

友達関係の小さな問題を乗り越えたうれしさ、
変なものが見えたり聞こえたりする子どもの心の柔らかさ、
人の勝手さ、弱さ。怖さに心が冷えても、
それを許して受け入れていくせつなさなど、
いろんなものを見せてくれた
キクりんの成長小説として、私はとても好きでした。

漁港の肉子ちゃん漁港の肉子ちゃん
(2011/09)
西 加奈子

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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