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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
冤罪に落としたのもJリーグ、晴らしたのもJリーグ「争うは本意ならねど」
争うは本意ならねど

タイトル長いです。
「争うは本意ならねど 
 ―ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール―」。
雄弁すぎて逆に印象に残りません。
なんだか損してないかなあ。

著者の木村元彦さんによれば
当初「我那覇の闘い」というタイトルで構想していたものの
4年間にわたる取材を続けるうちに、
我那覇選手の気持ちは「闘い」ではなかったことがしだいにわかってきて
現在のタイトルに変わったのだそうです。


最後まで読めば木村さんの気持ちはよくわかります。
でも、たくさんの人に読んでもらいたい内容だからこそ、
もったいないような気もします。

2007年5月、Jリーグ川崎フロンターレ所属、日本代表にも選ばれていた
FW我那覇和樹選手がドーピング禁止規定違反で6試合の出場停止、
チームは1000万円の罰金を課されるという事件がありました。

Jリーグ初のドーピング違反! とマスコミは大きく取り上げました。

その後、風邪の脱水症状で点滴治療を受けただけであると
国際仲裁スポーツ裁判所(CAS)で認められ、
我那覇選手は無罪を勝ち取り冤罪を晴らすのですが、
そのときの報道はずっと地味だった記憶があります。

この本では、Jリーグのメンツのために
ドーピング違反にされてしまった我那覇選手、
それに対してJリーグにへつらって選手を守れなかったチームの
状況が明らかにされます。
無実の罪に落としてしまったのは「Jリーグ」という組織であると。

しかし、「この決定はおかしい!」と声を上げた
各チームのチームドクターたち、
選手の立場から我那覇選手を支援した選手会、
お金のかかるCASでの裁判のために募金を募ったサポーターなど、
冤罪を晴らしたのも「Jリーグ」に関わる人々であったことも語られます。

事件の報道より地味な扱いだった冤罪決定に至るまで
どんな紆余曲折があったのか。
誰がどんな見解でどう発言し、行動したのか、
その結果、争うことは本意ではなかった我那覇選手が
なぜCASへの提訴に踏み切ることになったのか、が丹念に綴られます。

横道に逸れますが、
イビチャ・オシム監督を川淵チェアマンに強奪されたため
サポーターに大変評判の悪いジェフ千葉の淀川元社長も、
我那覇問題に関しては正しいこと言ってたのね、とわかって
ちょっと見直したり。

独裁的な組織としてのJリーグはだめなところがいっぱいあるけれど、
それでも底辺からリーグを支えるチームスタッフ、選手たち、
そして応援する多くのサポーターは、
いざというときに正しい判断をして、正しい行動を取れるわ、と
信じる気持ちを持つことができました。

でもね。
選手として一番油がのって、一番活躍できる時期に
こんな事件に巻き込まれ時間もお金もエネルギーも
裁判にさかなくてはならなかった我那覇選手のことを思うと複雑。

それでも、日本のサッカー史を語るとき
ぜったいぜったい我那覇選手の記した足跡は
澤さんのバロンドールに負けない
大きなものであると思いました。

現在FC琉球所属の我那覇選手の2012シーズンでの活躍を願っています。
期限付き移籍した元ジェフの中牧GKもがんばってね!


争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール
(2011/12/15)
木村 元彦

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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