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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『扉は今も閉ざされて』
扉は今も閉ざされて (ハヤカワ・ミステリ文庫)扉は今も閉ざされて (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2011/11/25)
シェヴィー・スティーヴンス

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いやー怖い。
きゃー怖い。

ウィリアム・ワイラー監督の映画『コレクター』を彷彿させるような、
変質者に誘拐されて1年あまり監禁された女性の話、

・・・なんですが、
この小説、一筋縄でいかない。


 
 
物語は、被害に遭った女性アニー・オサリヴァンが
すでに解放された今、PTSDの治療のためカウンセリングに通い、
自分の身に起きたおぞましい事件の全てを語るというスタイルで進みます。

事件前のアニーは公認不動産業者という専門職に就き、
個人住宅や大型物件の売買を取り扱っていたキャリアウーマン。

ある日のオープンハウスで、最後にやってきた見学客がデイビッド。
質のいい服装、穏やかな物腰で、見込みのありそうな富裕層と
判断したアニーは彼に気を許しますが、

コイツがとんでもない変質者で、彼女を連れ去り、
人里離れた山小屋に監禁して毎日レイプし、
挙句の果てに妊娠させるという<サイコ男>だったのです。

読者は、もちろん「助かった」という前提で読むわけですが、
彼女の口から、人間性を破壊される地獄のような体験が語られ、
一体どのように逃げ出したのかと、話の展開に引き込まれます。

アニーは激しい精神的苦痛を 今も感じていて、
興味本位のマスコミに プライバシーを侵害され、
母親や恋人、親友らとも 以前のようにはうまくいかず、
事件より前の、もっと昔の人生経験も引き込んで
あらゆる確執と闘っている。

この心情が細やかに描かれて、とてもリアルでねー。
素直に打ち解けられないけど、憎むことはできない、
近しすぎる人たちとの関わりが、涙をそそられたりもします。

しかし、小説の主題は、
性犯罪被害者のアニーが、周りの人の手を借りて
いかに前向きに立ち直っていくか、ではないの。

だって、事件はまだ解決してなかった。

<サイコ男>は、通りすがりの変質者ではなく、
誘拐は巧妙に仕組まれたワナだったのです。

ってところで、後半は次々と明らかになる新事実と
向き合い、再びアニーは苦悩に陥ります。
つまり、ミステリはここから、なのです。

作者はカナダ在住の、自らも公認不動産業者だった女性で、
近影をみるかぎり、かなりの美女です。
オープンハウスをやってるときにネタを思いついたという
本作品が処女作らしく、いきなりのベストセラーに。

期待以上の読み応えと、展開の面白さに
第2作を読んでみたくなりました。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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