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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
きらびやかでほっこり「あめりかむら」
あめりかむら

石田千さんの初めての小説集。
表題作は芥川賞落選作です。

エッセイを読んでも、ときどき「すごいっ!」と
思う表現にぶつかるのが石田千さん。
小説もやっぱりきらっときらっと光っていました。

病気の再発に怯えながら旅に出た主人公道子。
学生時代の虫が好かなかった友人・戸田くんとの思い出が
現在という時間軸と絡み合いながらぽつぽつと語られます。

戸田くんは一見面倒見がいい顔をしながら
要領良く立ち回り、人を利用し、
人生のおいしい部分をちゃんと手に入れて
正反対のタイプの主人公を
「みっちゃんはマイペースですげえよ、尊敬する」と
言いながら、背中を向けるようなヤツ。

そんなヤツだけど、道子はあれこれ思い出しては、
唇を噛んでいます。

テーマは重いけど、ほっこりとしたユーモアに包まれ、
人間ってしょうがないよね、みたいなところにすとんと落ち着く、
不思議な明るさ、潔さがあります。

最近読んだ北杜夫「夜と霧の隅で」を芥川賞受賞作に選んだ
選考委員の一人石川達三が
「北くんの作品は平凡だが、設計、建築がしっかりした建物みたいだ」と
論評していて、うん、ほんとにそうだなあと思いました。

まねして、建物にたとえると、
この小説は、一見風が吹いたら傾きそうなのに、
実は意外にしっかりした骨組みを持ち
きらびやかな装飾の割に、住み心地もいい、
そんな家かも、と思いました。

あめりかむらあめりかむら
(2011/08)
石田 千

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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