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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『最初の刑事: ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』
最初の刑事: ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件最初の刑事: ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件
(2011/05/20)
ケイト・サマースケイル

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翻訳モノのノンフィクション。

いやぁ~ 面白かった。

舞台は19世紀半ばのイギリス。
一般に「カントリーハウス」と呼ばれる
田舎の豪邸に住む 中流家庭で
3歳の男の子が、ある夜、何者かに連れ去られ
敷地内の屋外便所で 無残な遺体となって発見される、

という実際に起きた事件の詳細を綴ったものです。


 
当時、この事件はイギリスじゅうから注目を浴びたそうで、
いまならば、ちょっと前のジョン・ベネちゃん事件のようなもんでしょうか。

中流っていっても、金持ちのお屋敷。

家族構成は複雑で、一家の長はサミュエル・ケント。お父さんです。
彼には死別した前妻との間に5人の子があり、
うち10代後半から20代の4人が、その家で同居しています。

後妻となったのは、子どもたちの家庭教師だった女性で
事件当時は妊娠8カ月。ほかに3人の幼い子がいました。

さらに子守やメイドなど住み込みの従業員と
通いの従業員が何人か。

つまり、殺されたのは、後妻との間にできた子の一人だったのです。

屋敷内。幼児の惨殺。家族間の秘密。閉鎖性。
「犯人は、この中にいる」

よくあるミステリーのようですが、なんと、そういう小説は
この事件が元となって、次々誕生したものだそう。
コリンズの『月長石』は、その代表格なんですと。へ~。

まさに、事実は小説より奇なり。

当時のイギリスは、警察が社会組織としての威厳を確立し
精鋭集団「スコットランド・ヤード」が誕生した時期でした。

DNA鑑定はもちろん、指紋採取さえない時代、
難事件の解決には、優れた考察力を持つ刑事の捜査能力がすべてだった。

タイトルの「ウィッチャー警部」は、名刑事として名を馳せ、
数々の小説のモデルともなった人です。

事件に関する資料は公文書館に収められており、新聞記事も豊富で、
この本は、それらを緻密に調べ、事件の顛末、ただ事実だけを
淡々とつづっているのですが、それがすごく面白い。
犯人が誰か、読むほどにハラハラしてしまう。

もちろんノンフィクションなので、解決をみたとき、それが
真実であったかどうかは知るすべもありません。
逆に、関係者たちのその後の人生までもが、仔細に描かれていて、
それはそれで興味深いのです。
ポートレートや間取り図などの図画も豊富です。

ナルホド。

私の好きなイギリスの、ミステリの原点はここにあったのか、
という目ウロコ本なのでした。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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