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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』
おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2
(2011/07/07)
村上 春樹

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『アンアン』で10年ぶりに再連載された
村上春樹さんのエッセイ集です。
何はともあれ、ムラカミハルキ。

あ、ちょっとネタばれてます。


 
 
私はもちろん村上ファンです。

が、小説ではやり過ごしてしまえる彼のスノビズムが
エッセイではどうも鼻についてしまい、これはダメかな~と
思いながら最初の数ページを繰っていたのですが、

やはりそこは短編のうまい人で、結局ハマってしまったのです。

知識の豊富さはもとより、世界各国を旅する見識の広さ、
肉体の鍛錬と相まった意志の強固さが、こういう魅力を生むのだろうなと。

挿絵を大橋歩さんが描いているのですが、これがまたすごくいい絵なんです。
しかし彼女のあとがきには「村上さんは特別な作家さん」として
他の仕事にはない緊張感があるのだと書かれています。

そういう「彼は特別」感って、たとえば国内の一過的なブームでの
一部ヲタにおける現象なら、世の中にはいくらでも例がある。

でも村上さんの場合は、何十年にもわたって幅広い年代層にファンを広げ、
まったく文化圏も価値観も異なる、欧米でもアジア圏でも
異様な人気を呼んでるところが、興味を惹かれるところなんだと思う。

エッセイでは、ギリシャのド田舎の島で開かれた文学祭や
スペインの高校で「今年いちばんおもしろかった本」に選ばれて
招待される話なんかが山盛り出てくる。

国境を超えた人気って、なんでしょう。
音楽ならばよくあるけれど、リクツじゃなく感性に訴える
文学性というものが、彼の作品には存在するんでしょうか。

で、結局ワタクシも読み惹かれてしまうのは、
彼が「走る人」で「音楽を愛する人」であるところも一因かもしれない。

特に、
ナイキ本社にあるという社員のための究極のランニングコースと
鴨川べりの10kmコースは、ぜひ走ってみたいと思いましたw

まあでも、キモは終章で、かつて
「胸が息苦しく、意識がばらばらになったままひとつにまとまらない」
ような、精神的苦痛に苛まれたときに、無心に音楽で癒した経験が
さりげに語られているところでしょう。

「本当に悲しい思い」を人生で経験すること。
「それを通過することによって、体の仕組みがあちこちで変化してしまうくらいきつい出来事」

無傷で人生をくぐり抜けることは誰にもできない、と彼はいう。

勝ち組の中の勝ち組のように思える村上さんにも、そんな経験があるのか。

ぐっとくる。

ああ、そうだよね。
そういう普遍的な思いを、還暦を過ぎても構えたりすることなく、
青年のようにさらりとストレートに語れるところに村上さんの魅力があるんだろう。

それは、普遍的な愛の歌を 平易な言葉で歌い続ける
小田和正さんと、どこか似たものがあるなあ、と勝手に思うワタクシですが、

この二人は1学年違いなのだったわ。
団塊世代は人材豊富だなあ。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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