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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『下流の宴』
下流の宴下流の宴
(2010/03/25)
林 真理子

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先にドラマを見ちゃったので後追いですが、
原作はドラマよりも、もっと「中流家庭」の設定で、
その分、リアル感もシビアさも増してる気がしました。


 
林真理子サンを読むのは久々ですが、女のイヤな本音を
何の迷いもなく書き切る点において、ホントに凄いと思います。

ふがいない息子の将来を憂える母・由美子は
セレブでもなく、特に過保護・過干渉ってわけでもなく
めちゃめちゃ教育熱心なわけでも、モンペってわけでもありません。

息子も娘も溺愛することなく、けっこう冷静にわが子の性質と能力を見極めて
人の道から外れずに「そこそこ」の安定した人生を送ってほしいと願う、
ごくごく普通の、今の世では大多数を占める母親の一人です。

そのために母親としての努力はきちんと行ってきた由美子。
家庭に波風立てることもなく、専業主婦としてきちんと家事をこなしつつ
贅沢はしないまでも、できるだけのことを子どもにしてきてあげた。

それなのに、高校中退=中卒のまま、何のやる気も出さずに
一生バイト人生でいいといい、ワケのわからん女と同棲する息子。

私の何がいけなかったの??

てトコなんですね・・・その痛い気持ち、すごくよくわかるよ。

たいていの母親なら、我が子にエリート人生を歩めるなら歩んでほしい、
それがダメなら、それに準ずる人生を、それもダメなら・・・と願うのは必然で、

とりあえず学校を出て、ちゃんと勤めて結婚して、
マトモな人生を送ってくれれば、というのが最初は基本ライン。

いろいろな人生がある、とわかっていても、
我が子が学歴に頼らず、自力で道を切り開いていけるタイプだとは思わないから、
せめて「標準装備」させてあげたくなるわけで、

人前では言えない人種差別、階級差別が根っこに巣食ってるんですね。

ドラマでは、由美子さんが息子の翔ちゃんと、自分のエゴと闘い、ついに
「この子は頑張らない」と達観する感動的?なシーンが用意されていたけど、
小説の由美子さんは、そこまで踏ん切りがつかない。

息子に加えて、玉の輿デキ婚に成功したはずの娘まで出戻り状態になり、
一生懸命築いた「我が家」の悲観的な未来を思い浮かべては嘆息するばかり。

ただ一つ、優秀な遺伝子を受け継ぐはずの孫に一縷の望みを託して。

・・・

新聞小説のせいか後半が駆け足になって、小説としては
バランスよくないところもあるけど、やっぱり
子どもの中学受験、大学受験を経た、同じ時代の母親としては
びんびんと響いてくるリアリティがありますね、、

面白いとか、バカな親だとかいうより、ただ「わかる」。
そのシビアさこそ林真理子、と納得しました。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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