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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録』
逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録
(2011/01/26)
市橋 達也

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ずいぶん前に申し込んだけど、
「無期懲役」が言い渡された今、読むことになって
結果的にタイムリーだったかも。

俗な本かと思ったりしましたが、
たいへん興味深い内容でした。


 
 
マンションのドアを警察に叩かれて逃亡が始まった夜から、
大阪のフェリー乗り場で逮捕される瞬間までの記録です。

リンゼイさんに対して、何が動機だったとか、直接殺人に
関わることは何も書かれていません。裁判があるしね。

でも、決して上手い文章ではないけど、読みやすい語り口で
その間の彼の心情が語られています。

なぜ彼があんなことをしでかしたのかは、生来の「キレやすさ」と
暴力的な行為に対して抵抗感が少ないことも要因になるんだろう。

彼は、逃げた直後に、自分の鼻のカタチを変えようと
フツーの針と糸で、両方の鼻の穴を縫い縮めてしまう(!)んです。
それから、コンプレックスのあった唇も、フツーのハサミで切ってしまう。

でも、どこにいても自殺はできない。
つかまりたくない>顔を変えたい>死にたくない

う~む。しかし逃亡生活は正しい道ではないけれど、
彼にとって、初めての自立をもたらした
2年7カ月は、ある意味彼の成長譚でもある。

逃げた直後に恋人に甘えようとして叶わず、
その後はリンゼイさんが生き返るかのような錯覚にとらわれ、

やがて、それを認めてからは、自らが生きる現実と向き合い、
恐怖と闘いながらも自己を抑制して、どんな仕事も黙々とこなすようになる。
苦しければ苦しいほど、罪があがなえるかのように。
それは身勝手な理屈だけれど、逃亡者の心理の変化としてはとても興味深かった。

彼は逃げる日々に疲弊しながらも、「自由」を感じる。
何のあてもないのに、筋トレや英語の勉強を続け、本を読む。

そして、女装しているとのデマに憤る。
そのくらいなら死んだほうがましだと。

その異様な感性、欺瞞、道徳心のなさは、いくらでも
責められるべきなんだろうと思う。
けれど、一人の犯罪者の心の動きを知るとき、
罪を犯すことは、人をどう変えていくのかと考えさせられる。

彼は「ライ麦畑でつかまえて」を無人島にも持ち込み、
「海辺のカフカ」を読み、「罪と罰」を読む。

淡々とした文に著わされた2年7カ月の中身は壮絶で、
あれこれ感想をたくさん書きたいけど、まとまらない。

でも、これ、
絶対に映画で見てみたいなあ。

印税その他は、リンゼイさんの遺族あるいは公益に、と記された本の
存在価値はそこにもあると思うので、キワモノでなく
真面目に描いてほしいなと思うの。

あ~・・まとまらないな。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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