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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『人質の朗読会』
人質の朗読会人質の朗読会
(2011/02)
小川 洋子

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美しい表紙が印象的な 小川洋子さんの新作です。


 
 
南米の遺跡ツアーに出かけた 日本人観光客7人とガイドの計8人を乗せたバスが
現地のゲリラに襲われ、拉致されて、電気もない山奥で 
100日間の監禁生活を過ごしたという設定ありきの物語です。

非常時における冷静と沈着は、今の世の中とリンクするものがあり、
日本人ならではのリアリティを 感じてしまうかもしれません。

といっても、その間の苦しい生活実態だとか
8人の人間模様の変化といったものは、どこにもありません。

たまたま同じバスに乗り合わせ、運命共同体となった
30代から60代までの男女8人が、監禁生活の中で

順繰りに それぞれの来し方を振り返り、
ここにある自分を作り上げてきたもの、を物語にし
他の人々に読み聞かせる、というオムニバス形式のお話です。

一つ一つのお話は ドラマチックなものもあれば
不可思議なものもあり、ささやかな日常の一コマだったりもする。

ただ何の関連もない、それぞれ独立した8人の物語が 
単に寄せ集めになってないのは、作家のうまさというもので、

果てしない地で 囚われの身になった人々の
生き生きとした個性と静かな連帯が醸し出されて

大きく一つの物語となっているのです。

実は、この話には 彼らを見守り続けた一人の異国人の
物語りも盛り込まれています。
だから 全部で9つのお話。

しみじみと考えさせられる小説で、
充実した 読後感が残りました。


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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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