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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
幸せについて考えました、「リアル・シンデレラ」


2011年のお正月、皆さま、いかがお過ごしでしょうか? あ、もう仕事だわね。
たんぽぽ隊通信 Vol.2、今年もよろしくお願いします。

2010年の最後に読んだのは姫野カオルコ「リアル・シンデレラ」でした。
NHK BSの「BSブックレビュー」で中江有里さんが2010年のベストに挙げていたので、
おお、そうかーと勢いづいて読みました。


「シンデレラ」は継母と義姉にいじめられたシンデレラが、
最後には王子様の愛情とお城でのすてきな暮らしを手に入れて、
継母と義姉を見返して幸せになるというお話です。
つまり、継母や義姉の幸せ観と、シンデレラの幸せ観が同じだったので、
シンデレラの手に入れたものを継母や義姉はうらやんで歯ぎしりをしたわけです。

病弱でかわいい妹のために、いつも我慢を強いられる「リアル・シンデレラ」の主人公泉(せん)。
年頃になった妹は泉が結婚するはずだった男と駆け落ちし、
別の男と勧められるままに結婚し両親の旅館を継いだ泉は、
畑を耕し、健康ツアーを企画したりと経営手腕を発揮します。
が、夫はアルバイトの奈美と恋愛関係に陥り、泉に離婚を迫ります。
すると泉は旅館の経営をあっさり夫と奈美に譲ってしまい、
自分は畑の仕事と敷地内の小さな小屋さえあればいいと言います。

周囲の人々は「泉はかわいそう」と思いますが、
怒ったり、人をうらやんだりすることなく、淡々と受け止めていくマイペースな泉。
母も妹も奈美も、泉の行動が理解できません。
しかし、読み進むうちに、泉にとっての幸せは彼女たちの幸せと違うのだということがわかってきて、
本当の幸せを手にしたのは泉なのかも、と思わせる展開が見事です。

周辺の人々へのインタビューを筆者がまとめたという形なので、泉自身が語るのではなく、
客観的に見たピースが集まって徐々に泉の全体像が見えて来るという構成も効果的。
初期の自由奔放やぶれかぶれ気味の姫野作品も好きですが、
小説家としての成長ぶりが感じられるこの作品は、代表作と言ってもいいかもと思いました。


リアル・シンデレラリアル・シンデレラ
(2010/03/19)
姫野 カオルコ

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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