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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
終わらざる夏
終わらざる夏 上終わらざる夏 上
(2010/07/05)
浅田 次郎

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ハイ。

今年のマイベストです。たぶん。
 

 
 
昭和20年夏。

長い戦争で国土は焼かれ、家族は離れ離れになり、
皆が疲弊しきった夏。

「本土決戦」「一億玉砕」の掛け声も空しく、
赤紙を出そうにも 若者は根こそぎ刈られて
誰もが本音では終戦を 願っていた夏。

指の欠けた元鬼軍曹。
45歳を目前にした翻訳出版会社の社員。
医専を出たての若い医師。

およそ使えそうもない3人が応召を受け、
送られたのは 北方領土の占守島でした。

なぜに3人は さいはての地に呼ばれたのか。

ほどなく玉音放送を賜り、敗戦を迎えるも
かの地では、降伏後に始まる地獄の決戦が待っていた。

・・・・・

緻密な史料に基づいた、大御所・浅田先生の大作です。
3人を取り巻く人々すべてが、皆主人公のようにきっちりと描かれ、
泣かせどころをふんだんに用意しながら、しかしベタではない。

なんといおうか、これでもかという用意周到さで
浅田作品の魅力を突っ込んだ小説です。手抜きなき老練。

ま、それゆえに「蒼穹の昴」のような
勢いある興奮や感動、というものはないんですが、
やっぱり、これだけのものを書くって凄いなあと。

余談ですが、私は小説に書かれた関西弁を読むとき、
「なんちゃって」感が少しでもあると、一気に興ざめるんですが、
浅田センセイと松井今朝子センセイは、常に完璧な関西弁を
文字におこしてお書きになります。 

この本では、ベタベタの東北弁が出てくるのですが、
もちろん本物の東北弁を 私はちっとも知りませんが、
きっと、これも完璧な東北弁なんだろうという気がします。
あの職人的追求度の高さからして。

ベストといいつつ、なんか醒めた書き方をしてますが、
ひとつだけ難クセつければ、ソ連兵まで取り込んじゃったのは
作りすぎじゃないのん~、な感じはします。

もちろん、それでも今年のベスト。
あと2ヵ月、さらなる小説の出現を願いつつ。

終わらざる夏 下終わらざる夏 下
(2010/07/05)
浅田 次郎

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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