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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
死んだ夫と生きている妻の静かな静かな旅のお話「岸辺の旅」
岸辺の旅


湯本香樹実さんは、あの傑作「夏の庭」を書いた人です。

生と死の境目を描かせたら右に出る者はいない、
ということが、それだけでわかります、よね?

初めての長編というこの作品も、読みながら
「生きてる」と「死んでる」ってどこが違うんだっけ?
なんて、その境界線があいまいなような
不安な気持ちになります。

3年前に失踪した夫・優介が、しらたまを作っていたら突然帰ってきて、
実は自分はもう死んでいて、死体は蟹に食べられてしまったと言います。
触れば実体があり、体温も感じられ、誰からもふつうの人間に見える優介と
妻の瑞希は旅に出て、この3年間の優介の足跡をたどっていくことになります。

その旅は、いつも水の音がして、それ以外はとてもとても静かな旅です。

淡々とした文章で綴られる2人の旅には、
熱く愛が語られたり、愛にあふれる場面があるわけではありません。

それなのに、瑞希の優介を思う気持ち、優介の瑞希を思う気持ちが
しんしんと心にしみ通ってきます。

そして、やっぱりそうだよね、のラストを迎えますが、
そこには悲しさの中にある種のカタルシスがあるのです。

読み終わってから時間がたつほど、
胸の中に残った何かコツンと堅いものが存在感を増してくる、
そんな不思議な小説でした。

読んでよかったと思った1冊、人に薦めたくなる1冊です。

あ、もし映画やドラマにするんだったら、
優介役は長谷川博己さんを希望します!

瑞希役は、そうだなあ、永作博美さんはどうでしょう。
こちらは異論反論を受け付けます。


岸辺の旅岸辺の旅
(2010/02)
湯本 香樹実

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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