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読書会「おもしろ本棚」のメンバーが、思い思いに「本」「映画」「モノ」「コト」を素顔で語ります☆

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おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇>
「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
『ポースケ』


そんなわけで、とりあえず図書館に行って津村さんの本を早速探したワケですよ。
たくさん著作があるけれど、あまり体系だったことは考えないで面白そうなものを。
『ポースケ』はタイトルも表紙も可愛い雰囲気で、浮遊霊のじーさんとは距離がありそうなんで読んでみました。

いやあ、これもめっちゃ良かったですっっ!!

よく見ると『ポトスライムの舟』の続編らしいので、えっどこがどこが?と思い返してみたのですが、『ポストライム・・』の主人公のナガセは脇として登場する設定になっています。
『ポースケ』は、奈良のとある商店街で、カフェ兼食事処「ハタナカ」を経営する30代独身女性のヨシカが主人公。が、ヨシカだけの話ではなくて、店に出入りする7人の女性がオムニバス形式で順に取り上げられ、ひとつの大きな群像劇という感じに仕上がっています。

そもそもポースケ、という間の抜けた名前は何なのか。それはノルウェーのお祭りで、現地表記はPåske(ポースケ)。すなわちイースターのようなのですが、意味はともかく、その可愛い響きに心惹かれたヨシカは、店のイベントを企画します。
「ハタナカ」に出入りするのは、早番・遅番の従業員、古くからの友人、常連客などなど。誰もがそれぞれの人生の問題に向き合っていて、心の病であったり、子育てや家族の問題などであったり、決して順風満帆なひとばかりではない。それらの人々が1つになれるイベントを、しかし無理強いではなく、ごくナチュラルに。

かといって、やはり起伏の激しいストーリー展開はなく、喜怒哀楽がぶちまけられることもないのです。ただ、ああ、この年頃のこういう人ならば、確かにそんな思いがあるだろうという心のヒダヒダを、一つひとつ読み手に納得させながら読ませてしまうのが津村さんの恐るべきチカラのように思います。

津村さんの立ち位置に最も近い登場人物たちだけれど、それにしても人間観察力がすごいというか、人の心の深部をしっかりとらえて言葉に変える表現力に脱帽です。

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テーマ:書評 - ジャンル:小説・文学

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